探索 その2
ユリイカが「スキルの巻物」でパンパンの背嚢を下して
【鑑定】する。
なかなかの大漁である。
1階はスライムしかいないがアイテムのドロップは高い。
そしてアイテムドロップ率アップや習熟度アップ
各ステータスアップの巻物がおちる。
他の人たちは目もくれないがわたしだけは気づいてしまった。
やはり「アイテムドロップ率6.3%アップ」はチートである。
15,6個使えばアイテムが100%落ちるなんて。
しかもスキルポイント消費はたったの1である。
わたしが自慢げに講釈を垂れていると
「あのう、社長...」ユリイカが申し訳なさそうに続ける。
「ドロップ率アップは元のドロップ率が6.3%上がるだけでして...」
どうやら勘違いしていたようだ。
ドロップ率1%のアイテムだと1.063%にしかならないようだ。
だからあんなメモ書きや火付け程度の価格だったのか...。
いやいやいやいや。しかし15個使えば2倍である。
140個使えば10倍である。
1匹倒せば10匹倒したのと同じである。
きっとそっちの方がお得なのだ。
そうに違いない。
そうあって欲しい。
そうだったらいいなぁ。
そう固く信じて我が道を行こう。
「ドロップ率6.3%アップ」の巻物83個と
「習熟度6.3%アップ」の巻物を74個使用して
残りのスキルポイントは343になった。
これでドロップ率と習熟度が5,6倍になったのだから
良しとしよう。
そしてなぜかわたしの呼称が「社長」になってしまった。
「コウメ」で良かったのだが「様」や「さん」を付けられたくないが
呼び捨ては出来ないと言われて。
ボディーガードとして雇ってるんだからそうかもしれないが
悪徳商人や守銭奴みたいに思われないだろうか。
は!まさか、お給料を上げるための高度な戦術。
ユリイカ。恐ろしい子...




