ジャム
今日は一切、働かないと決めてゆっくり目に起きる。
村長が街道造りの技術者に会うからとわたしを
連れて行こうとするがわたしがやることなど全くない。
なので絶対にいかない。
今日は働かないのである。
遅めの朝食を食べていたらタマウがやって来て
とても美味しいからとジャムを勧めてくれた。
たしかにかなり美味しい。赤紫色した見た目とは違って。
なんのジャムかと尋ねたら「蝦」のジャムらしい。
蝦のジャムとは珍しい。
エビジャムなんて前世でも食べたことがないよ。
わたしがエビジャムをかなり気に入ったことが分かったのか
タマウにお使いを頼まれてしまった。
今日は働かないと心に決めていたのだが。
まぁただのお使いだからいいちゃいいのだけど。
わたしもビコーナや狐掘人族の子どもたちへの
お土産に買っていこう。
タマウから教えられたジャムのお店は街から外れた山の麓。
歩いて一時間くらいだろうか。
今日は休日なんだからのんびり行こう。
おさんぽも兼ねて。
折角ならば道すがら薬草や素材の採取依頼もこなそう。
どういう薬草や素材が高く売れるか冒険者ギルドで確認するか。
冒険者ギルドで近隣に生えていて高く売れそうな
薬草や素材の話を聞いてみる。
ありゃ?どうしてこうなった。
働くつもりはなかったのに。
貧乏性は恐ろしい。
結論としては近隣に生えていて高く売れるモノはないらしい。
近隣に生えてるならば安いし高いモノは近隣には無いか珍しい。
あたりまえっちゃ当たり前のことを言われてしまった。
恥ずかしい。
近隣に生えている何の変哲もない安い薬草のことを教えてもらい
わたしはエビジャムのお店へ向かった。




