彌埜主街道 その3
わたしたちは魚虎を引っ張りながらさらに進んでいく。
わたしの空飛ぶキックボードに魚虎を乗せているので
わたしは徒歩である。
本当に大変だったのだが、捨てろと言っても聞いてくれないし
半分捨てるように言っても聞いてくれない。
貧乏国家のクセが抜けきらないのか
コストのバランスは合ってるのだろうか。
わたしは【鑑定】スキルで大体の相場はわかるんだけど
そこまで必死に運ぶほどの値段じゃないように思う。
まぁ相場がわかるのは内緒なんだけれど。
それにしても他人の労力を当てにし過ぎである。
本来なら【アイテムボックス】入り口を階段状にすればいいところを
ちょうど良いくらいのスロープにしたり
ちょっと駆け上ればいいくらいの坂を一一【A.V.カッター】で
通りやすいように削ったり。
避けて通れば良い大木を切り倒したり。
5メートルくらいの谷は太郎を5倍に巨大化させて
太郎の腕を切り落として橋の代わりにしたり。
雨とか降ったら水が溜まって大変なことにはならないか。
とも思ったが細かいことは丸投げである。
水が抜ける用の隙間くらいは開けておいた。
石畳にしておいたほうが良さそうなところは
太郎の体から少し石のタイル分切り取って敷き詰めたり。
皮を剝いでるような申し訳ない気持ちもあるが
無限に材料が湧いてくるようなものなので
ついつい甘えてしまう。
ストーンゴーレムに痛覚とか無いことを祈ろう。
太郎は本当に役に立ってくれている。
親として鼻が高い。
神である。
まさに機械仕掛けの神である。




