ドッキリ大作戦 その3
わたしが子どもたちを見つけ「ただいま」のあいさつをすると
子どもたちがわたしたちに抱き付き震えている。
恐怖で要領を得ないが村に山賊が襲ってきたっぽい。
女子供はわたしの新大陸に逃げてきたようだ。
ま、まさか。わたしを驚かせるためのドッキリ返しか?
いや、この怯えっぷりは演技じゃないだろう。
それにわたしが先に帰るということが分かるはずはないと思う。
わたしのドッキリが台無しである。ほぼ徹夜で帰ってきたのに。
この恨み、晴らさでおくべきか。
わたしが恨みを募らせていると山賊がやってきた。
わたしたちは草むらに隠れて観察している。
狐掘人族が二人と虎人族が二人の四人PTかな。
虎人族の二人はボロボロの粗末な服に棍棒を持っている。
狐掘人族の二人は見たことがある。村の住人だった気がする。
村の中に間者がいたとは。本当に村長は人望がないな。
ただ四人とも顔色が悪い。苦悶の表情を浮かべている。
わたしが【鑑定】するとどうやらまた「隷属の首輪」らしい。
タマウたちに組み合ってもらってるうちに「隷属の首輪」を収納する。
どうやら正気に戻ったようである。
四人に詳しい話を聞く。苦虫を嚙み潰したような表情で正座している。
ふむふむ。
山賊の人数は8人。しかし虎人族の奴隷が13人残り11人いるらしい。
それと数十人ほど狐掘人村の村民が「隷属」させられてるようだ。
うーん。どうしたものか。
わたしの渾身のドッキリを台無しにした者に天誅を喰らわせねば。
スクーナが村長たちとの挟み撃ちを提案する。
たぶん村長たちが帰り着くのは夕方である。
打ち出の小槌の「通貨電信」を利用すれば簡単だろう。
わたしはふと思った。
まだビコーナたちは帰っていない。たぶん帰り着くのは夕方である
ということは今すぐ討伐しちゃえばわたしのドッキリはギリギリ間に合う。
うんうん。そうしよう。
スクーナや子どもたちから胡乱眼で見られているが気にしない。
タマウは楽しそうにコロコロ微笑んでいる。




