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彌埜主王国へ その2
河港には大小さまざまな帆船が浮かんでいる。
わたしたちが乗る船は全長40メートルはあるだろうか。
河港から見えるの中では最大である。
イカロスがが言うにはこの帆船の2倍以上の大きさの船も
寄港することもあるらしい。
しかし帆船と言われても帆が見えない。
幅3メートル高さは10メートルは優に越えた楕円形のリングが
船の前方に2基、中央に4基、後方に6基聳え立っている。
この楕円形のリングが船の帆らしい。
積載物の重量によって船賃が代わるので太郎は核以外は削ぎ落した。
向こうに着いから再生させればいいと考えたのだ。
ゴメンね、太郎。
ストーンゴーレムが暴れだすと思われて他の乗客に不安も与えたくない。
核はスクーナがリュックに入れて背負ってくれた。
乗客は50人くらいだろうか。結構余裕がある。
わたしたちはのんびりと船の出港を待っている。
わたしはぼんやりと船のマストらしき楕円形のリングを眺めている。
徐にリングにシャボン玉のような薄い虹色の膜が張ったと思ったら
シャボンの膜が進行方向に風を孕んでふわりと揺れた瞬間消えて
見えなくなった。
するとゆるゆると帆船は河港を離れ進んでいく。
とても幻想的な出港である。




