鍛冶工房
翌朝、明日の指名依頼の流れの確認のためにクリケットを
訪ねるためにフィヌムの鍛冶工房へ赴く。
クリケットはフィヌムの鍛冶工房の近くに借家があるらしい。
クリケットの家は資料や文献がゴミ屋敷のように積まれているので
話し合いをするスペースが無いそうだ。
フィヌムの鍛冶工房の商談用スペースを貸してくれることになった。
まぁ護衛依頼の打ち合わせとは名ばかりである。
護衛依頼の打ち合わせは出発場所と時間を決めることくらいで
30秒もあれば終わってしまった。
州都の地理に詳しくないので完全にお任せである。
そもそもこの辺の地理に詳しくない人間に護衛を依頼するのも
どうかと思うが。
99割は護衛依頼と関係ないクリケットが太郎の話を聞きたいだけだった。
いや、州都に着く前に話してたこととほとんど変わらないよ。
州都に着いてから1日しか経ってないのに新しい情報なんかない。
クリケットは昨日調べたことを得意げに言うが
今のところ使えそうな情報は特にない。
クリケットの役に立たない与太郎話を聞いていたら
イカロスがやってきた。
イカロスとクリケットは知り合いらしい。
まぁお互い壁の中に住んでるんだから当たり前か。
フィヌムの鍛冶工房に素材や加工を頼みに来たら
外に太郎がいたので寄ってみたらしい。
徹夜だったらしいがなんとか空飛ぶ円盤に魔銅鋼の銅線を
通すことに成功したらしい。
目がバッキバキでちょっと怖いがそれは良かった。
話を聞いていたらわたしそっちのけで話が盛り上がっている。
うーん。わたし帰ってもいい?




