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忙殺天使長

遅くなりました。今回もなんとか書けました。

「はあっ!?なんだこりゃ!?」


天使長、クワルトが天使長室の部屋を開けてみたら昨日よりもうず高く積もった書類の山が高々と立っていた。もう天上につきそうな程である。それが数えられて10、20?それ以上ありそうでクワルトは数えるのをやめた。


「これじゃあ部屋に入るのもままならないな」


「おはようございます天使長。?どうして部屋に入らないんですか?」


声を掛けてきたのは昨日と同じデリだ。


「ああ、おはようデリ。中見てみろ」


クイッとクワルトが部屋の中を顎でしゃくる。なんのことかとデリが部屋のを覗くと「なんですかこれ……」と言ったきり絶句した。


「おはようございます。天使長」


「ん?おお、おはようバート。今日は朝早くから張り切ったのか?」


若干皮肉交じりに言ったのだがバートは怪訝な顔をする。


「何言ってるんですか?俺今来たばかりですよ?」


「そっか、じゃあこれどこから来たか分かるか?どうやら俺を書類の山で圧殺したい輩がいるっぽくてな」


「書類の山で圧殺?いやいやどんな量ですか」


ひょいとバートが部屋を覗き込むと「これは……」と言ったきり黙りこむ。


「流石にこんな量の書類をオレが確認しなきゃならない自体だったらこの国大パニックなんだが、どう思う?」


これでもクワルトは天使長、一番上に立つクワルトが目を通す書類が多いとなれば緊急事態だろう。


「そうですね、朝起きて窓開けたら悪魔が1匹は目に入りそうなくらいの書類ですから」


「俺来る時は特に何事もない感じでしたけど」


「僕も同じです」


「誰かの悪戯か?」


「それは書類を見れば分かりますよ。さあバート、力あるんですからこの山半分くらいにして部屋から出して下さい」


「へいへい」


バートが部屋から書類を出し出て来た書類をクワルトとデリが見ていく。


「なんだか同じ内容のが多いですね」


「そうだな。悪魔が家の屋根を突き破ったって被害届けが今みた書類全部だ。これこの国の全部の屋根突き破られるんじゃないか?」


「勘弁してくださいよ。それで駆り出されるの結局僕達なんですから」


「って言っても手遅れな量だけどな」


「ですよね」


デリはため息を吐き書類に目を戻す。クワルトも先程から見ているがデリが言ったとおりどれもこれも屋根を悪魔が突き破ったという被害届けばかりだ。


「なあ、これ本当にこの国の家の天井全て破られてないか?」


「この量だとありえますね。これは徒党を組んだ悪魔の仕業でしょうか」


「さあな、とにかく来た天使達を片っ端から家の天井を隅々まで調べさせてくれ」


「分かりました」


その天使を駆り出す役はバートが引き受け2人は黙々と書類に目を通していった。

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