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夢と現実の間で
そして、その日の放課後友人たちの誘いを断って向かったのは、昨晩行った家だった。
近くの標識と自身が見た風景を頼りに、その家の前に立った。
中を除くと母親とふたりの幼子が庭で遊んでいる。
「……間違いない」
聡は呟く。
母親は間違いなく昨晩見た女性。
もちろん知り合いでもない。
それどころか、この場所だった初めてきたのだ。
「つまり、夢ではないということだ」
「いよいよ真面目にやらねばならない」
「たとえ嫌な役目でも」
そして、もう一度庭に目をやる。
蒲原と名乗ったあの天使は、運命は変えられないと言った。
だが……。
「救ってやりたい」
幼子を残して死ぬ母親の無念。
そして、残された子供たちのために。
「……確認する必要があるな」




