ホワイトクリスマス
初めて2人で迎えるクリスマスです。
12月25日、金曜日。朝から雪が降っていた。ノアの家の窓の外には、薄く雪が積もっていた。
エリンはキッチンで朝食を作っていた。ノアはコーヒーを淹れていた。
「ホワイトクリスマスだね」
エリンの言葉にノアは頷いた。
「そうだね」
エリンは窓の外を見て、眩しそうな顔をした。
「きれい……」
ノアも窓の外を見た。
「うん」
朝食の後、2人はクリスマスツリーの前に座った。小さなツリー。先日2人で買った飾りがついている。
エリンはノアを見た。
「プレゼント、交換しよう?」
「うん」
エリンは小さな箱を差し出した。
「メリークリスマス」
箱を開けると、中には革製の手袋が入っていた。落ち着いた茶色。ノアはしばらくそれを見つめていた。
「どう?」
不安げに尋ねるエリンに、ノアは優しい笑顔を返す。
「すごく嬉しい」
その言葉にエリンは安堵した。
「ありがとう」
そしてノアも小さな包みを差し出した。
「僕からも」
「ありがとう」
包みを開けると、中には小さなペンダントが入っていた。銀色の細いチェーン。先端には小さな星の形をした飾りがついている。
「きれい」
「気に入ってくれた?」
エリンは強く頷いた。
「うん!」
そして静かに微笑んだ。
「すごく……」
エリンはペンダントを手に取った。
「つけてもらってもいい?」
ノアは頷いた。
「もちろん」
エリンは髪を持ち上げた。ノアはそっとチェーンを首にかけた。留め金をつける。
エリンは胸元の星に触れた。
「ありがとう」
ノアは微笑んだ。
「……メリークリスマス」
そして2人はそっとキスをした。
午後。雪は少しずつ強くなっていた。2人は居間のソファに並んで座っていた。暖炉には火が入っている。エリンはノアの肩に頭を預けていた。
「ねえ……」
「何?」
エリンは多幸感に包まれながら言った。
「来年のクリスマスも一緒に過ごしたいね」
ノアは静かに頷いた。
「うん」
エリンは続けた。
「その次の年も。その先もずっと……」
「僕も、そう思う」
エリンは、少しだけ笑った。
「じゃあ、約束」
エリンの出した小指に、ノアは自分の小指を絡ませる。
「約束だね」
窓の外では雪が降り続いていた。2人はしばらく何も言わずに座っていた。ただ互いの温もりを感じながら。
その夜。エリンはノアの家に泊まった。寝室の明かりを消す前に、彼女はペンダントを外し、ベッドサイドの小さな皿に置いた。ノアは、その様子を見ていた。
「大切にするね」
ノアは頷いた。
「うん」
エリンがベッドに入った。ノアも隣で横になった。
しばらくしてエリンが言った。
「ノア……私、今すごく幸せ」
エリンが静かに微笑んだ。
「ありがとう」
ノアはそっと彼女を抱きしめた。
「僕もすごく幸せ。こちらこそありがとう」
エリンは彼の胸に頬を寄せた。そして静かに目を閉じた。ノアはしばらく彼女の髪を撫でていた。やがて彼も目を閉じた。
窓の外では雪が降り続いていた。2人の家の周りを静かに白く染めながら。
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