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サイバーブレイン〜人間とアバターが共存する世界で、アバターを持たない平凡な女子高生がAIとリンクしてブレイバーへと変身する〜  作者: nashlica
第1章 腐敗した資本主義編:前

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4人のブレイバー

 アリスが『量産型機兵』のシールドを破壊する。それに伴い、全員が『量産型機兵』と対峙する。

 ロボットの大群の波は迫りつつある。リミットは5分。それまでに『量産型機兵』を破壊しなければ、私たちはアフガニスタンの地で死ぬことになる。

 私はここで死ぬわけにはいかないので、『量産型機兵』との決戦に望む。


『聞こえるですか? 次のロボットの大群が、ここに到着するまでのリミットは5分です! それまでに『量産型機兵』の破壊をしないといけないです! 私も全力でバックアップするです!』

「まさに総力戦ってところだな。おい、まだやれるか?」

「当然よ! 私が先に倒すんだから!」


 美生と香里奈は準備の方は万全みたいだ。私も『正宗』を振るいながら、『量産型機兵』と相対する。アリスの方を見ると、全身凶器の武装を纏っていた姿から、いつもの機械的なドレスを着た装備に換装していた。腕についていた2つの盾は彼女の両肩に浮いている状態となる。


「ここからは形態を使い分けて戦うよ。殲滅形態(デストロイモード)は『エネルギー』の消耗が激しいから、チャンスの時に使うから」

「そう。それならいいわ。あの時の暴れ回れるとこっちまで被弾しかねないわ」

「その辺は調整しているよ。さて、そろそろ終わらせよう!」


 私たちが攻撃体制になると、『量産型機兵』は咆哮をあげながら鉄の鞭を構える。香里奈は急接近して、ロッドと連結して大斧になった『ヤタノカガミ』に氷を纏わせ、『量産型機兵』の脚部に攻撃する。

 すると、脚部の機関銃が香里奈を迎撃する。香里奈は咄嗟に避けると、機関銃の射程範囲外の移動する。そして、香里奈は遠心力を生かして大斧を振るう。

 だが、その程度の攻撃では、『量産型機兵』が倒れることはない。『量産型機兵』は香里奈の方に振り向き、ミサイルを放つ。


「この間やりあったやつとはえらく違うな。カウンターでミサイルを撃つとはな!」


 香里奈はすぐさま『ヤタノカガミ』の連結を解除する。すると、ミサイルが香里奈に命中する。


「あのバカ! 悠長に形態変更(モードチェンジ)するんだから!」


 美生はミサイルが直撃した香里奈に対し叱責する。爆風が晴れると、そこには香里奈の姿はなかった。


「後ろがガラ空きだぜ!」


 香里奈は『ヤタノカガミ』に蓄積した『ソーラー・エネルギー』を『量産型機兵』に向けて放つ。そして、背部のミサイルポットを焼き尽くし、使えなくさせた。


「『Λ・ミラージュ』。『ソーラー・エネルギー』を私に纏わせることで、疑似的な蜃気楼を作ってあたかも私がいると錯覚させる。その間に背後へ回って次の攻撃をする。どうだ? 流石のAI様も気象を予測するのは難しいだろ?」

「なんだ、心配したじゃない。本当、美味しいところを持ってくるんだから!」


 美生は香里奈に負け時と攻撃の手を加える。『量産型機兵』の指のミサイルが美生を捕捉する。だが、美生は『ルーン・コード』を使ってスピードを上げる。

 追尾するミサイルを避けながら、『量産型機兵』の脚部に潜り込む。そして、『ゲイボルグ』に『アーク・エネルギー』を溜め、香里奈がダメージを与えた場所に『ゲイボルグ』を突き刺す。


「『Ζ・ストライク』!」


『アーク・エネルギー』を蓄積させた一突きを『量産型機兵』の脚部に直撃させる。すると、暴発した『アーク・エネルギー』によって、『量産型機兵』の脚部の一部が損傷する。

 それに伴い、『量産型機兵』の体制が崩れ、周囲の岩壁を壊しながら倒れる。だが、応急処置を瞬時に行ったためか、『量産型機兵』はすぐに立ち上がる。そして、熱を帯びた鉄の鞭を振るい、周囲の地形を斬り裂いた。


「あんなのに当たったら、生身の私たちじゃ死ぬわね」

「だが、こっちには最強の盾があるんだ。突破されなきゃ問題はねぇよ」


 香里奈は私とアリスがいる方向に視線を向ける。アリスはさっきの攻撃を『イージス』で同胞が避難している拠点を防いだ。

 すぐさま私も加勢し、3人で『量産型機兵』との前線を展開する。


「もう、2人とも威勢が強いんだから」

「遅いぞ。私らで独占するところだったぜ?」

「何を言ってるの? 私の獲物よ!」


 二人は『量産型機兵』を誰が倒すか張り合っている。だが、そう悠長にしている時間はない。ロボットの大群がこちらに到着するまであと3分。ここからは全力で攻め立てるしかない。

 私は『正宗』を構えながら、『量産型機兵』に接近する。


「『ギリシア・コード【α】。モード:ブレイドダンサー』」


 赤と黒を基調としたコートとスカートを身にまとい、『量産型機兵』に接近する。『量産型機兵』はガドリングを乱射するが、私はそれを超える早さで移動する。左手に『エネルギー・ブレード』を装備しては同時に振るう。すると、『量産型機兵』の左腕を一撃で切断する。右腕のガドリングは到着した時に切断しているので、右指のミサイルを私に対して放つ。だが、私は二振りの剣でそれらを斬り裂く。『量産型機兵』はこれでもかと背部の使えるミサイルを放つ。


「『ギリシア・コード【β】。モード:ガンスリンガー』」


 ゲームでいうところのガンナーの格好に換装し、『ヴァルハラ』を構えてミサイルを迎撃する。放たれるミサイルを全て破壊すると、すぐさまリロードして『量産型機兵』の装甲に向けて乱射する。核兵器でさえ防ぎ切れる装甲にダメージを与える。だが、それでも前進する『量産型機兵』は、使える腕で私を掴もうとする。しかし、それを美生と香里奈が止め、『量産型機兵』の手の甲を破壊した。


「これで、あのへんちくりんなミサイルも使えないぜ!」

「残るはレールガンだけね! 一発は怖いけど、どうにかなるわ!」

 

『量産型機兵』が雄叫びをあげながら、ボロボロの機体を動かす。鉄の鞭を持ち、周囲を斬り裂きながら私たちを迎撃する。だが、アリスのシールドが『量産型機兵』の斬撃から私たちを守る。

 

「意外とタフじゃない。ここまで追い詰められているのに、まだこれだけ動けるなんてね」

「だが、もう少しで倒せるわ。気を引き締めて行くわよ」


『量産型機兵』が切断された片腕からガトリングを引き抜く。引き抜いたガトリングを銃のように扱い、私たちを目掛けて乱射する。


「『ギリシア・コード【γ】。モード:パニッシュメント』」


『レギンレイヴ』を装備し、白兵戦に適した格好へ換装する。グローブのモーターを回転させ、『エネルギー』を蓄積させる。そして、『量産型機兵』の胴体に向けて拳を突き付けるように放出する。


「『γ・ブラスト』!」


 一直線に放たれた『エネルギー』が、『量産型機兵』の胴体に直撃する。すると、直撃した胴体の装甲が剝がれ、機体の内側が露出する。それを見た美生は『ゲイボルグ』を下に構える。


「『ギリシア・コード【Ζ】。アーク・ストライク』。さぁ、その心臓(コア)をもらい受けるわ!」


 美生は瞬時に『ゲイボルグ』を露出した胴体に向けて突き刺す。


「『コアブレイク・Ζ』!」


 美生の一撃が『量産型機兵』の胴体に炸裂する。すると、あまりにもの衝撃によって、『量産型機兵』が倒れる。だが、『量産型奇兵』はすぐさま立ち、右腕で美生を掴む。


「しぶといわね! どんだけタフなのよこいつ!」


『量産型機兵』は口を開け、光線を放つ。すると、香里奈は氷を纏った大斧を『量産型機兵』の右腕に向けて攻撃する。


「『κ・ブレイク』!」


 氷を纏った大斧の重撃が『量産型機兵』の右腕に直撃する。そして、攻撃の重みによって、『量産型機兵』の右腕を粉砕した。それに伴い、美生は解放される。


「たく、油断しやがった」

「助かったわ。しかし油断したわ。まさか胴体にコアはなかったなんてね」


 二人が会話していると、殲滅形態に換装したアリスが『量産型機兵』の頭部に向けて、ありったけの火力をぶつける。両腕のガトリングと両足のミサイルと放出し、着弾した箇所にピットを撃ち込む。そして、頭部の装甲が剥がれ、内側が露出した。さらには頭部から光る物体を発見する。


「見えた! あれがコアだよ!」


 アリスの言葉に、私は飛び込む。『正宗』を横に構えながら移動し、『量産型機兵』の頭部に向かって斬りかかる。しかし、まだ距離が足りない。すると、アリスはドレスのような格好に換装して、『イージス』と『アイギス』を私の足場にさせる。


「アリス?」

「行って、美羽ちゃん。あんなのぶっ潰してちゃって!」

「えぇ、任せて!」


『正宗』を上に構え、『エネルギー』を蓄積させる。そして、溜めた『エネルギー』を一気に放ち、『量産型機兵』を縦に斬る。


「『α・ブレイズ』!」


『エネルギー』を蓄積させた『正宗』で『量産型機兵』を斬る。そして、『量産型機兵』を縦に両断し、『量産型機兵』の機能を停止させた。


「終わったな。なんとかなったな」

「もう、美味しいところを持っていくんだから」


『量産型機兵』が縦に裂け、左右それぞれに倒れる。『量産型機兵』との闘いが終了し、全員が一息をつく。だが、そうも言っていられない事態が、翼の無線から聞こえる。


『大変です! ロボットの大群がもう来ているです!』

「そんな! これ以上はもう戦えないわよ!」

「もう戦える体力は残ってないよ。あれに隠れてやり過ごすしかないね」


 歓喜が一瞬にして絶望に変わる。満身創痍の体で、ロボットの波をやり過ごすしかないので、『量産型機兵』の残骸に隠れる。その時だった。ガンシップが拠点の上に並行して飛び、機関砲とミサイルを放つ。それに伴い、ロボットの波が次々と崩れ、周囲のロボットを一掃する。


「あれは、まさか!?」

「味方なの?」

「うん。援軍が来たんだよ。さぁ、行こう!」


 アリスが『ウィングユニット』を展開してガンシップが飛んでいる場所に向かう。

 私たちもアリスの後に続くように、ガンシップが飛んでいる場所に向かうのだった。

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