↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サイバーブレイン〜人間とアバターが共存する世界で、アバターを持たない平凡な女子高生がAIとリンクしてブレイバーへと変身する〜  作者: nashlica
第1章 腐敗した資本主義編:前

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

64/75

アフガニスタンへ

 テスト期間で学校が午前で終わり、瀬戸内グループのビル内になる香里奈の家に入る。紅茶を嗜みながら、アリスの件で話し合う。私の出した答えで、2人は驚いた。


「アフガニスタンに行きたい!?」

「えぇ。やっぱり、黙ってアリスの帰りを待つことはできないわ。私もアフガンに行ってアリスを連れ戻す。友達を連れ戻す位、苦じゃないわ」

「それを言い出すとは思っていたけど、高校生じゃとても行けるとは思えない距離と金額だよ? それでも行くの?」


 美生の返答は的確だった。いくら友達を助けるとはいえ、アフガニスタンまで行くには、かなりの金額と時間を要する。それに私はパスポートを持っていない。いくら電子化された時代でも、海外に行くにはビザが必要なのだ。


「確かに、かなりの額と時間がかかるわ。パスポートの申請には数週間要すると聞いたわ。でも、そうしている内にアリスが死ぬかもしてない。そんなに待てないわ。何か方法はない?」


 美生と香里奈は呆れながらも、私の話を聞く。美生がやれやれと思いながらも、ある方法を立案する。


「方法はあるよ。日本にある海底ケーブルからインドのサーバーへダイブする。ダイブして『現実世界(リアルワールド)』に遷移してからは空でアフガニスタンに不法入国する。そうしたら、アリスのいる戦地に向かって移動する事になる。これが今できる最善かつ最短なやり方だよ」

「まぁ、やっている事が完全に犯罪になるけどね。どうする? それでもアリスを助けに行くの? やめろとは言わないわ。でも、一歩間違えれば犯罪者として現地の警察に捕まるわ」


 香里奈が選択を迫って来る。でも、私の答えはもう1つしかない。


「もちろん、行くしかないわ。アリスを助けられるのなら、犯罪者になろうと上等よ」


 2人はやれやれと思いながら、私の方を見る。だけども、2人の答えは決めっていたみたいだ。


「そういうと思ったわ。手段を考えといて正解ね」

「そうだね。一応ルートを考えていたけど、問題なさそうだね」

「手段? って私が聞く耳ないような言い方ね」


 美生と香里奈は笑いながら私のことをみる。そして、美生はPCを開きルートを私に説明する。


「まず、瀬戸内グループ(ここ)のマザコンの前で『ブレイバー』になってダイブする。ここからインドまではかなりの距離あるけど、代々6時間でインドにつくよ。それで、インドからは空でアフガニスタンに向かう。ずっと『ブレイバー』のままだと疲れるから、パキスタンで一泊する。この時点では私がインドとパキスタンの渡航リストにハッキングして入国した事にするから安心してね。パキスタンで休んだら早朝にまた空でアフガニスタンに入るよ。現地ではタリバンとの戦闘が予想されるから、タリバンやイスラム過激派組織を相手にしながらアリスと合流する。後はアメリカ軍の作戦に加勢して作戦を終わらせて急いで帰る。これが私の考案したプランだよ」

「やってることがマジで犯罪者ね。まぁでも悪くないわ」

「失敗は許されないわ。私も立場的に厳しくなる訳だし」


 紅茶を嗜みながら、アリスを助けるプランを話し合う。


「わかったわ。今日急に行く訳にはいかないわ。それぞれ家族に挨拶してから、明日にでも行きましょう」

「そこは律儀ね。まぁ、行って帰って来るだけなら3日というところかしら」

「戦場に行く訳だから、思わぬところで死ぬのだけは勘弁してね」


 私たちはそれぞれの家族に声をかけてから行動するよう決める。決行は明日の朝だ。今日は一旦帰ってそれぞれ準備をしてから行く。

 私と美生は帰路につく。家に帰ると、すぐさま夕飯の支度をする。今日はハンバーグにしよう。

 ハンバーグを作り終え、食事を済ませると、自室で本を読む。明日からはアフガニスタンに向かうため、日本にはいない。充分な休息をとり、眠りについた。


 翌日。今日からしばらく学校を休むため、彩葉に変わって朝ごはんを作る。今日はカスクートにしよう。

 朝食を作り終え、彩葉と食事をする。すると、彩葉から思いもしない言葉がでる。


「お姉ちゃん、本当にお友達を助けに行くんだね?」


 突然の言葉に驚く。


「うん。やっぱり、見捨てられないわ。彩葉には心配かけさせちゃうけど、私は助けに行きたいの」

「いいの。お姉ちゃんはそういう人だってこと、知っているから」


 彩葉には申し訳ないと思っている。実の妹よりも、友達を優先してしまうことになるのだから。でも、彩葉はどこか気にしていないみたいだ。


「ううん、大丈夫だよ。私、お姉ちゃんが無事に帰って来ることを祈ってる。だからね、無事に帰ってきてね」

「ありがとう。なんだか勇気が出てきたわ。それなら、心置き無く行けるわ」


 彩葉と笑いながら朝食を食べる。彩葉を見送り、コーヒータイムを嗜む。数時間後に、リムジンが家の前につき、瀬戸内グループに向かう。

 会社につくと翼が出迎え、香里奈のいる部屋に向かう。


「揃ったわね。では、行きましょう」


 香里奈に案内されるように、サーバールームに向かう。


「ここがうちのサーバールームよ。この建物全体のネット環境を管理している部屋よ」

「ここから行くんだね。アフガニスタンに」


 私たちはそれぞれ覚悟を決める。後戻りのできない片道切符になるかもしれない。それを覚悟して、私たちはそれぞれの『アバター』と『リンク』する。


「ここから先は、死と隣り合わせの旅。でも、行くしかないようね」

「あぁ、仲間を連れ戻すだけの決死の道だ。覚悟はいいな?」

「そんなものはもう決まっているわよ。今更後悔しようと遅いわ」


 私たちはアリスを助けるためマザーコンピューターにダイブする。

 こうして、私たちはネットワークを駆使してアフガニスタンに向かうのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。