表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サイバーブレイン〜人間とアバターが共存する世界で、アバターを持たない平凡な女子高生がAIとリンクしてブレイバーへと変身する〜  作者: nashlica
第1章 腐敗した資本主義編:前

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/56

銃撃の鍛錬

 アリスのお願いで下の階の無機質な空間につく。翼は部屋をトレーニングフロアに変え、アリスは私の向かいに立つ。


「さて、私が行っていた間にどれだけ強くなったか見せてくれる?」


 アリスはスマホに手を添え、アテナと『ライド』する。そして、すぐさま宙に浮き始めた。


「せっかちね。まぁ、私もあなたとやってみたかったけど」


 私もスマホに手を添え、ブリュンヒルデと『ライド』する。そして、アリスと同じく宙に浮き始める。すると、アリスは銃口を私に向けながら話し始める。


「普段は武器を使わない白兵戦がメインだけど、今日は嗜好を変えて銃による空中戦にしようか」

「なるほど。銃を使えるの私とあなただけ。それなら銃を使った空中の模擬戦をするってわけね」

「そうだね。でも、『アバター』のアシストは使用禁止で行こうか。それならハンデはないでしょう?」

「なんでうちには戦闘ジャンキーしかないのかしらね。私も自分の力って奴を試すには充分だけど」


『ガンスリンガー』にモードチェンジし、『ヴァルハラ』を持つ。構えるとすぐさまアリスが攻撃を仕掛ける。私もガンカタの構えをとって迎撃するが、アリスはその場からすぐに離れ、45口径の『ウェポン』を射撃する。


「すぐに白兵戦を仕掛けるのはズルじゃない?」

「対人戦じゃそうも言ってられないよ?」


 アリスは『ウィングユニット』からピットを放出する。ピットからレーザーが放たれるが、私はそれを避ける。そして、すかさず『ヴァルハラ』でピットを撃ち落とす。

 ピットに集中していると、正面からアリスが銃を構えながら待っていた。


「正面の不注意は命取りだよ?」


 アリスは銃を構えながら、私に向けて照準を合わせる。私はすかさずガンカタの構えをし、アリスに白兵戦を仕掛ける。


「くっ!!」

「瞬時に判断できるなんて、すごいね。でも、防がれてしまえばそれっきりだよ!」


『イージス』によって私のキックは防がれ、そのままの勢いで弾かれる。私は弾かれると同時に『ヴァルハラ』を構えアリスに向かって連射する。

 連射される弾丸を『アイギス』で防ぐアリス。防ぎながらも、片方の手でピットを操作しては私の背後に展開する。それを見た私は、すぐに建物の壁を足で蹴ってはピットのレーザーを回避する。


「すごい反発力。アリスのコンボを見切って避けるなんて」

「それだけじゃないわ。『アバター』のアシストなしで、ここまでやれるなんて」


 後ろで美生と香里奈が感心する。自分では必ずダメージを食らうことを、2人はよく知っているのだ。

 それだけじゃない。アリスもまた、ここまで仕掛けた連撃を回避されて感心をしているみたいだ。


「流石だね。私も避けられるなんて、思ってなかったよ」

「ここまでするなんて、大した策士ね。でも、次は当てて見せるわ」

「それは楽しみだね。なら、これならどう?」


 アリスは『イージス』と『アイギス』を放出し、自身はその場から立ち去る。そして、『イージス』から高出力のレーザーが放たれる。私は瞬時に避けると、今度は『アイギス』から同じく高出力のレーザーを放出する。


「これはどうも簡単にはやれそうにないわね」


 二つの大楯は持ち主のところに戻る。私はその線を目で追うと、その先にアリスがいることを察知する。私はすぐにその場に向かうが、ピットが進路を妨害する。私はすぐにそれらを迎撃するが、さらに横からピットが現れる。ピットのレーザーを避けるがさらに下からピットが追撃してくる。


「しつこいわね。なら、一気に撃ち落とすわ!」


『ヴァルハラ』を構え、一気に乱射する。


「『β・スパイラル』!」


 回転しながら銃を乱射する。すると、6基あったピットが一気に撃ち落とされた。

 ピットを撃ち落とした私は、アリスが居るであろう位置に移動する。私がその場所に着くと、なんとアリスはその場にはいなかった。


「うそ!? 一体どこに?」


 アリスがその場にいないこと察知し、アリスを探す。すると上空から45口径の銃口から弾丸が放たれる。私はそれをよけ、『ヴァルハラ』を上空に向けて放つ。アリスはそれを『イージス』で防ぐ。


「いいねいいね。まさか、私がいないと感じて焦ったけど、瞬時に攻撃を避けるなんて! そうこなくちゃ楽しくないよね」

「あなた、あの2人よりも戦闘狂じゃない。でも、簡単にはやられるわけにもいかないわね」

「でも、美羽ちゃんも大概だよ。実際、楽しいでしょう?」

「そうね。戦いに快楽を求めるのは癪だけど、殺人に快楽を得るよりはまだマシよ」


 私は『ヴァルハラ』を構える。アリスもまた『イージス』と『アイギス』のシールド効果を解除し、45口径の『ウェポン』を構える。


「そろそろ終わりにしよう?」

「そうね。では、行くわよ!」


 互いにガンカタの構えで接近する。空中で互いの銃の引き金を至近距離で引きながら、蹴り技で攻撃する。しかし、私もアリスも互いの銃で防ぎつつ、何度も至近距離で射撃する。

 肉弾戦と射撃の応酬が続くが、そして、最後の瞬間がくる。互いの顔面に銃を向ける。お互いが引き金を引いた時だった。

 なんと、私もアリスもリロードをしていなかった為、弾が切れていたみたいだ。


「ふ、ふははははは」

「あはははは。バッカみたい! あれだけやったのに最後は弾切れなんてね」

「えぇ全く。熱くなってついしてなかったわ」


 お互いに笑いながら武器を下ろす。その瞬間に、VR空間は解除された。


「でも、いいデータは取れたかも。私もいい肩慣らしになったよ」

「そうね。私もアリスとやれて楽しかったわ」


 お互いに『リンク』を解除して元の姿に戻る。すると、美生と香里奈が近づいてくる。


「大丈夫?」

「えぇ、大丈夫よ。少しやりすぎたかもだけど」

「危うく死人が出るかと思ったわ。まぁデータは充分取れてるわ」


 私とアリスは2人とともに上へと上がる。

 アリスのわがままで始まった模擬戦は、いいデータが取れた状態で終わったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ