↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢現ドロップ  作者: 橘 雫


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
5/12

エロチックです!

どんどん登場キャラが増えます。

いえ……増えますが、存在を忘れない程度の人数に抑えたいです。

「宮緒君?扉を開けたままどうしたの?って、あら、もしかして貴女、転校生の笹森さんかしら?」



職員室の扉の前、白目を剥いたまま魂をどこかに飛ばしている私に、柔らかい声が掛けられました。

慌ててはぐれた魂を呼び戻します!



「はっ、はい!笹森は私です!」



返事をした私に、ホッとしたように微笑んでくれたのはスーツ姿の女性でした。

先生でしょうか?

落ち着いた感じの優しそうな方です。



「良かったわ!いつまで経っても来ないから、校内で迷子になってるのかと思って捜しに行くところだったの!もしかして宮緒君が連れてきてくれたのかしら?」



「は、はい、そうなんです。す、すみません、早く来るように言われていたのに遅くなってしまって!なんだか、とっても色々ありまして……」



「?」



遠い眼をする私にスーツの女性は不思議そうに首を傾げます。

お隣に立つ蓮さんは何も言わずに微笑んでいるだけです。

……朝からの一連の出来事を私が説明すると長くなりそうですし、豆台風に襲われた感じですとか言われた方も困るような説明しか出来そうにないので勘弁して下さい。

ついでに色々思い出してしまって白目に逆戻りしそうなので……。



「でも、とりあえず迷子じゃなかったみたいだから良かったわ!それじゃあさっそくだけど、時間も無いから貴女の担任の先生のところに案内するわね!」



「お願いします!」



案内されるまま、びっくりするほど広く豪華な職員室の中を奥に進みます。

何故に職員室に豪奢なシャンデリアがあるんですか?

テレビでお宝を鑑定してくれる番組に出てきそうな繊細な花瓶とか置き時計もありますし、蓮さんが気を付けてと言ったのはきっとこれだったんですね。

蓮さんを見ればにこりと微笑まれたので正解の様です。

これは、絶対にぶつかったりしないよう気を付けないといけませんね。



「山藤先生、笹森さんをお連れしましたよ」



「おっ、やっと来たかぁ」



どうやら、職員室の一番奥の席で新聞を広げている方が私の担任の先生のようです。

山藤先生とおっしゃるんですね。

バサッと新聞を机に置いて顔を上げた山藤先生。



!!

イケメンです。

夜の似合うイケメンです!

後ろに流している長めの黒髪がセクシーです!

少し垂れた目尻が色っぽいです!

全体的に気だるい雰囲気がエロチックです!

夜の帝王って感じです!

おまけに低くて少しかすれた声まで色っぽいんですけど!



しがない女子高生には刺激が強過ぎます!

白目の次には鼻血に襲われそうです!

駄目、エロチック!!

乙女の敵です!



「お〜、お前さんが笹森か。ん?何で宮緒まで付いて来てるんだ?まあ、良いが。あ、佐々木さん、わざわざありがとうございました」



山藤先生は私の顔を確認した後、私の横に立っていた女性にお礼をしています。

鼻を押さえて固まっている私はスルーです。

もしや、こういう反応に慣れていらっしゃる?



「いいえ、これも私の仕事なので。笹森さん、これから頑張ってね!」



「は、はい!ありがとうございまふ!!」



佐々木さんは山藤先生ににこりと笑い、私にも一声掛けてくれてから去っていかれました。

佐々木さんも鼻を押さえたままふがふがとお礼を言う私をスルーしてくれました。

優しい方です、佐々木さん!

それとも、佐々木さんもまた山藤先生のせいで鼻を押さえる羽目になった女子生徒に慣れていらっしゃるのでしょうか……?



「……んで、笹森。朝から大変だったみたいだな?」



「へ?」



間抜けな声が出てしまいました。

何故に山藤先生が知っているのでしょう?



「そこの窓からよく見えたぞ〜」



「!?」



山藤先生は私の?顔を見てにやにや笑いながら、先生の後ろにある窓を振り返り指差す。

不審者対策でしょうか、職員室から校門が良く見渡せます。

そう、校門周辺一帯が……。



「な〜、良く見えるだろ?」



「……山藤先生、見えていたなら助けて下されば良かったのに……」



「いや〜、先生は長い物には抗わずに巻かれるタイプの大人だからな。決して権力には逆らわんのよ。逆らっても良い事は一つも無いからな。笹森も平和に生きたいならしっかりと覚えておけよ?」



先生は私の恨めしげな視線なんて気にせず、意味不明な事を呟き色っぽい眼を細めて遠くを見ています。

何やら、先生には先生なりの大人の事情があるみたいです。

突っ込んではいけない雰囲気ですね。

私も平和に生きたいタイプなので先生のこの言葉はしっかりと胸に刻んでおきましょう。



「……それにしても、校門での騒ぎの後からここに来るまで随分と時間が掛かったな」



「!」



そこ、突っ込みますか!

確かに、時間は掛かりましたが!

玄関で蓮さんと靴の事で揉めなければ、もっと早くに着いていたはずですからね!

さっき、私は先生の雰囲気から何かあるんだろうと察して突っ込まなかったんですから、今度は先生が察して下さいよ!



跪いた蓮さんに恭しい仕草で靴を脱がされそうになったのは、思い出すと羞恥心で精神がお旅立ちになりそうな出来事だったので触れないで欲しいんですけど!



「宮緒に手を引かれて連行されていたみたいだし、一体どこで寄り道してたんだ?ん~?」



山藤先生のニヤニヤが止まりません。

どなたか、この余計な事ばかり喋るお色気大魔人の口を塞いで頂けませんかね!?

それとも、「山藤先生がセクハラしてきます!!」って叫んだ方が良いですか!?






見た目エロチック。

セクシーとエロチックって、微妙に違いますよね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。