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禁断のゲーム

お家にお菓子を買ってかえったよ

会社の帰り、駅のホームの売店でスティックタイプのチョコレート菓子を

購入した。これの名前はポッチーという。

家に盛って帰って袋をあけると、慶ちゃんと剣ちゃんがそれを

剣のかわりにしてチャンバラごっこをはじめた。

「これ、食べ物であそぶんじゃない」

注意したものの、その剣さばきがけっこう面白いので、見入ってしまった。

ポキン!と音がいて剣ちゃんのポッチーが折れた。

「あー負けちゃった」剣ちゃんはがっかりした顔でポッチーをたべた。

「えへん!」

慶ちゃんは得意顔である。

「次は私が相手よ!」

今度は忍ちゃんが挑む。

ポキリ!と音がして忍ちゃんのポッチーが折れる。

「やったー!」慶ちゃんは喜ぶ。

「残念ねえ」と言いながら素直に忍ちゃんはポッチーを食べる。

「もう一度挑戦だ!」

また剣ちゃんが挑む、慶ちゃんが勝つ、忍ちゃんが挑む、慶ちゃんが勝つ。

「残念だなあ」「残念ねー」

剣ちゃんと忍ちゃんは残念がりながらポッチーをたべる。

最初は上機嫌だった慶ちゃんの顔がだんだん赤くなってきた。

「むきょー!慶ちゃんもポッチー食べたいよー!」

慶ちゃんはピョンピョンはねて怒り出した。

「よし、今度は俺が相手だ」

俺は慶ちゃんに勝負を挑む。

また慶ちゃんが勝ってしまった。

「ポッチー……」

慶ちゃんはショボーンとする。

「はい、俺の折れたやつたべて」

俺は折れたポッチーを慶ちゃんにさしだす。

「え、でもそれ、たけちゃんのでしょ」

慶ちゃんは言った。

「オレは今おなかいっぱいだから、かわりに食べておねがい」

そういうと慶ちゃんの顔に喜色がうかぶ。

「そ、そうなの?それじゃー仕方が無いなあ」

慶ちゃんはまるでハムスターみたいにポッチーを美味しそうに

ポリポリたべた。

その時!窓の外から気配を感じる。

「だれだ!」

見ると、そこには良ちゃんと覇ちゃんが窓ガラスに張り付いていた。

「なにやってんだよ、お前ら」

俺は良ちゃんと覇ちゃんを家に入れた。

こいつら、顔は美人だし、スタイルもいいんだけど、

性格がきついし、ズケズケしているので、残念な美人さんたちだ。

俺は良ちゃんと覇ちゃんにポッチーを渡す。

良ちゃんはポッチーを口にいれる。その時である。

「これはゲームをしないと食べちゃいけないんだよ」

慶ちゃんた突っ込みをいれる。

「そ、そうなのか、どうするのだ」

「もうポッチーをくわえちゃったから剣道ゲームはできないようね、

なら、ポッチーゲームしかないよ!」

「それはどするのだ」

「ポッチーをくわえたまま目をつぶって、顔を前にだして」

「こうか?」

良ちゃんは顔を前に出す。

こ、これは噂に聞くポッチーゲーム!リア充ご用達の禁断のゲーム!

俺はドキドキしながら良ちゃんの顔に自分の顔を近づける。

「たけちゃんはだめー!」

それを見ていた慶ちゃんが叫んで、良ちゃんのポッチーの先を自分で

かじった。

「うおっ!私のポッチーを勝手に食べたな!」

良ちゃんが怒って慶ちゃんを追っかけまわした。

「そういうゲームなんだよー!」

慶ちゃんは逃げ回る。

ふー……まあいいか。

非リアの俺には一生関係ねえゲームだ。ポッチーゲーム。

みんな仲良しでなにより。たけちゃんは今日も非リア充のままでした。

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