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電車でいこう!

今日は電車でのできごとだよ!

あーまた月曜日だ。うざい1週間がはじまる。

俺は会社に行くために電車のホームにいった。

背中から慶ちゃんがでてくる。

「うわっ、どこから出てくるんだよ!」

おどろく俺。「たけちゃんが大好きだからついてきたよ!」

慶ちゃんが言った。ちなみにたけちゃんとは俺のことな。

それにしても、何で背中からでてくるんだ?

「馬鹿ね、霊は人間の背骨の首筋のあたり、

肩甲骨のあいだのあたりに憑依するのよ。だから霊が出入りすると、

そのあたりがゾクゾクってするの。

そういわれれば、朝家を出るとき背筋がゾクゾクした。

「いちばんまえ!いちばんまえ!」

慶ちゃんが俺の服の袖をひっぱる。

「あーはいはい」

言われるがままに俺は電車の先頭車両のあたりまで行った。

何をするんだろう。

電車がくる。

電車の一番前のお外が見える場所に慶ちゃんは俺をひっぱってくる。

そして、俺の体をよじのぼって電車の一番前のガラスから外を見た。

「出発進行!ぷっぷー!」

言いながら慶ちゃんはハンドルを操作するふりをした。

「あー剣ちゃんもやるー!」

剣ちゃんも背中から出てきた。

慶ちゃんが右肩、剣ちゃんが左肩に乗って仲良くハンドル操作している。

「あれ、忍ちゃんはお窓の外を見ないの?」

「は?私がそんな幼稚な事で喜ぶとおおってんの?あんた馬鹿?フン!」

不機嫌になって忍ちゃんはそっぽをむいた。

しかし、忍ちゃんは口をとがらせて、チラチラと慶ちゃんと剣ちゃんを見ている。ほんとうはお窓の外を見たいにちがいない。

「はい、忍ちゃん」

俺は忍ちゃんを抱っこしてお窓の外を見せてやった。

「ちょ、気軽にさわらないでよ!」

「ほら、見て、須磨海岸の松林が見えるよ、あっちは砂浜」

そういうと忍ちゃんは目をかがやかせた。

「うわー綺麗」

その表情はほんとうに素直な子供の表情だった。忍ちゃんはハッと気づいて

ニタニタ笑っている俺の顔を見る。

「ふ、ふん、余計な事してくれたわね!」

「あれ?いやだった?」

俺がそう言うと忍ちゃんが口をとがらせて下を向く。

あれあれ?本当にイヤだったのかなあ?

忍ちゃんの鼻の根元がほんのりと赤らむ。

「……ありがと」

なんだか俺は幸せな気分になった。

これで一週間戦える。

「あー忍ちゃんだけ抱っこしてもらってずるいー!慶タンも!」

「剣ちゃんも抱っこしてもらうよ!ケン!ケーン!」

「はいはい」

俺は慶ちゃんと剣ちゃんも順番に抱っこしてあげた。


みんな仲良しでよかったね~

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