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精霊のだじゃれ

たっこんぐー!

今日、仕事帰りにスーパーによって色々買い物をした。スーパーに行くと、

慶ちゃんたちが必ず出てくる。

「たっこんぐー!」

 慶ちゃんはGoodマークを指でしてそう言った。なんの脈絡もなかったので、

よく意味もわからず「しょうむな」と言ってしまった。すると慶ちゃんは見る見る涙目になった。

「かいてーい!」

慶ちゃんが叫ぶと、周囲に裁判所の壁がどーん!と聳え立ち、慶ちゃんは裁判官になる。

カンカンカン!と慶ちゃんがせわしなく木のハンマーを叩く。

傍聴席には剣ちゃんと忍ちゃんがいて、醒めた目で俺を見ている。

 まずい!本格的に怒らせたっぽい!何かギャグをいわなければ!

俺は本能的にそう思った。

 「精霊たちの目がチベットすなぎつねのよに~かわいている~かわいている~。

すいません!」

オレは歌ったあと、頭をさげた。

 慶ちゃんの目に見る見る涙がたまる。


「うわ~ん!」

 慶ちゃんは法廷から駆け下り、俺に抱きついてきた。

「よかったよ~お別れしなくてよかったよ~」

「え?何のこと?」

 俺は意味がわからなかった。

実は、精霊というものは、子供の心をもった人間としか交流できないらしい。

 子供と遊んでいても、子供が子供の心を失ってしまったらさよならしないといけないらしい。だから、精霊はよく駄洒落を言うのだ。

 駄洒落を言っておもしろがったり、反応してくれるうちは、子供の心があるから、一緒にいられる。

 「つまんね」とか「なにそれ」とか醒めて無視するようになったら、

子供の心が失われているということなので、さよならしなければいけないらしい。

だから、精霊は確認するためによく駄洒落を言うらしい。そんな事、しらなかった。あぶなかった。

「ごめんね」

俺は慶ちゃんを抱きしめた。

「ちょっと!あんた慶ちゃんだけ不公平よ!」

 忍ちゃんが俺の脚を蹴る。

「ごめんね」

俺は忍ちゃんをだっこする。

「けんけーん!」

剣ちゃんがさけぶ。

「ごめんね」

おれは剣ちゃんを抱っこした。

みんな、だっこしたよ。

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