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〇〇日後に番になる泉先生(α)と神楽くん(Ω)  作者: 最上ふう。


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3/18

あと324日/国語研究室で2

 甘くていい匂いがする。

 泉は、傍らの神楽の首元がいつもと違うことに気づいた。


「……お前、ネックガードは?」

「あー。暑くて」


 神楽は面倒そうに言って、晒されている(うなじ)を掻く。


「危ねぇだろうが。ネックガードはしとけ」


 泉は自分のカバンからまだ未使用のタオルを取り出し、項が隠れるよう神楽の肩にかけた。


「あーつーいー」

「我慢しろ」


 すん、と神楽の鼻がひくついた。


「……っ、こんなの不便すぎる!」


 神楽はタオルを払いのけて、泉に背を向ける。

 そして少しだけ振り向いて。


「先生が噛んでくれたら、暑い思いしなくてすむんだけど!」


 危うい冗談だ。

 言った本人が、晒した項まで赤くなっている。


「──馬ぁ鹿。俺を失職させる気か」


 泉はぺしっと神楽の後頭部を(はた)き、改めてタオルを巻いた。

 内心の動揺を押し殺して。


(……危ねぇっつーんだよ)




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