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五話、誕生ホワイトクイーン2

〔???〕


どこなのかも分からない荒野でアリシアとアスナが剣を交えた。


最早剣技も何もない力だけを叩き付ける攻撃にアリシアは打ち負けるがフィオがカバーに入り蹴り飛ばす。


アスナは吹き飛ばされながらも左手から砲撃を放って来るがアイシアが弾いた。


「…」


空に手を向けたアスナはビームの雨を降らす。


「くぅぅ!!」


膨大な質量のビームの雨はアスナ達でも避けられずに大ダメージを受ける。


それでもアスナにこれ以上世界を破壊させないためにフィオはビームの直撃に耐えながらアスナに迫り剣を振るった。


「…」


アスナはその攻撃を避けてフィオの顔を蹴り飛ばす。


その直後アリシアがアスナにブラスターを直撃させたが効いていない。


「はぁ!!」


しかしアイシアが背後から迫る隙は作る事が出来彼女はアスナの背中を斬り裂いた。


「…」


アスナは振り返り様に攻撃を放つアイシアは何とか避けたが再びアスナの攻撃で世界が崩壊した。


アスナはゲートを開くと次の世界に移動する。


「くそっ…早く止めなきゃ!」


もうかなりの数の世界がアスナの手によりたった数分で消えて行っている。


早く止めなければ更に世界は消えることになるだろう。


アリシア達は焦りつつもアスナを追ってゲートを通り通った瞬間に迫るブラスターをアリシアが弾いた。


「…」


弾かれたのを見たアスナはアリシアに迫ると剣を突き刺す。


「くぅ!はぁ!!」


アリシアは頭に顔を顰めつつも蹴り飛ばしてアスナを下がらせた。


アスナは吹き飛ばされつつもアイシアに迫ると左腕を斬り飛ばした。


続けてフィオに迫ると顔を掴んで地面に何度も叩き付ける。


「やめなさい!!」


アリシアはアスナに迫ると蹴り飛ばして叩き付けるのをやめさせた。


倒れたアスナだがすぐに立ち上がるとブラスターを放って来た。


「うぁぁ!!」


ダメージを受けているアリシア達は止めれず直撃してしまう。


リング1とリング2を含めて最強クラスのこの三人でも今のアスナには敵わないのである。


「…」


アスナは表情を変えず三人を淡々と殺すためヒールの音を響かせ近付いて行く。


「二人とも…立ちなさい…私達がやられればアスナは望んでいない事を続けてしまうわ…」


アリシアは血だらけになりつつも何とか立ち上がり他の二人にも立つように言う。


「分かってるわ…」


「ええ…」


フィオとアイシアはアスナを大切に想うからこそ立ち上がって見せた。


「良いわね…身体の状態も考えてこれが私達に出来る最後の攻撃…これで決めるわよ…!」


「うん…」


決めると言う事はアスナを殺すと言う事。


フィオは悲しそうな顔を見せつつも頷き魔力を放出した。


「来るわよ!」


アスナが迫る。


身体の修復が出来他の二人よりもダメージを受けれる量が多いアイシアがそれを見て飛び出してアスナが突き出した剣を突き刺される事で受け止めた。


「私が止めたよ!終わらせてあげて!!お願い…!!」


アイシアは涙を流しながら言った。


その涙を見て二人は本気でアスナを愛してくれていたのだと思いつつアスナに迫る。


「はぁぁ!!」


最初に迫ったのはフィオだ。


剣を捨てて拳を振るおうとするアスナの右腕を斬り飛ばし腹に剣を突き刺して動きを鈍らせる。


「!!!」


アスナはダメージを受けつつもフィオを蹴り飛ばして気絶させた。


「アスナ!!!!!!」


「!!!!!」


アリシアがアスナに迫り心臓を狙って剣を突き出した。


しかしその剣はアスナの裏拳でへし折られる。


「アリシア!」


しかしアイシアが自分に突き刺さっていた剣を引き抜いてからアリシアに向けて投げ受け取ったアリシアは涙を流しながらアスナの心臓に向けて剣を突き出し突き刺した。


その一撃はアスナの心臓に寄生している魔堕石を確実に捉え心臓の魔堕石が破壊されたのを感知した脳の分体はアスナの脳を破壊した。


「あ…」


それにより暴走が止まったアスナは力なくその場に倒れようとするがアリシアが受け止める。





いくつもの世界が消滅しつつもアスナとの最後の戦いが終わった。


アリシアは涙を流しながら腕の中のアスナを見つめる。


目を覚ましたフィオとダメージが大きすぎるため足を引きずるアイシアも近付いて来た。


「お姉ちゃん?」


「うん…お姉ちゃんだよ、フィオ、ごめんね…?沢山酷いことして…」


正気に戻ったアスナは口から血を流しながらフィオに謝る。


「私こそごめん…せっかく邪神の力を手に入れたのに…」


「泣かないで…私を止めてくれただけで十分だから…」


アスナは何とか意識を繋ぎ止めながら最期の会話をする。


「アスナ…愛してる…」


アイシアはただ一言アスナに愛を伝えた。


「私も愛してる…」


アスナも愛の言葉を返した。


「お婆ちゃん…世界をお願いね?絶対にアナスタシアを倒して…」


「ええ、もちろんよ」


「約束…だよ…?」


「絶対に…」


「信じてるから…」


アスナの手が力なく地面に落ちたその瞬間アスナは塵となり始め空に消えて行った。


「アスナ…」


「お姉ちゃん…」


「くそっ…お父様…!!!!!」


三者三様にアスナを失った事を嘆く。


そうしているとアナスタシアがアーリアを伴って現れた。


「驚いたわ、あの状態のアスナを倒すなんてね?」


アナスタシアは感心した顔で三人を見る。


「お父様ぁ!!!!」


アイシアが怒りのままにアナスタシアに向けて飛びかかるがアーリアに阻まれた。


「邪魔しないで!」


アイシアはアーリアに邪魔するなと言ったがアーリアは首を振った。


「させないわ、アイシア」


アーリアはアイシアを持ち上げると放り投げて下がらせた。


「さて、私の計画を邪魔したあなた達はどうしてくれようかしらね?」


アナスタシアはこの世界全てを揺らすほどの魔力を放出する。


計画通りアスナが邪神になろうとしていたのに邪魔をされて怒っているのだ。


「一人ずつ嬲り殺してくれる」


一人ずつ嬲り殺す。


そう言ったアナスタシアはゆっくりと三人に向けて歩を進め始めた。


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