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四話、誕生ホワイトクイーン1

〔ダークローズのアジト〕


それはアナスタシアとしては日課となった作業であった。


それがアスナと言う少女を己の手から永遠に取り零す事になるとは女は微塵も考えてはいなかった。


「!」


カプセルの中にアスナを入れいつも通り強化作業を開始した。


工程はいつも通りに進み完了しようとしたその瞬間膨大な数のエラーが出現する。


「これは…あはっ!まさか!!!!!!」


アナスタシアはとある目的を持ってアスナの強化を続けていた。


この反応はその目的にアスナが到達したと言う事だ。


「もう少し時間がかかると思っていたけどこれほどとは!本当にあなたは…」


アナスタシアが言葉を言い終わる前にカプセルが吹き飛び暴走し完全に理性を失っているアスナはアナスタシアに襲いかかると片腕を吹き飛ばした。


「くぅ!!」


アナスタシアは笑う狙い通りだと今しがた自分の腕を吹き飛ばした少女は邪神にへと進化しようとしている。


その過程で暴走を開始したのだ。


「ううう…あぁぁ!!!!!!」


膨大な魔力が溢れアスナは建物を破壊しながら巨大化して行く。


その姿は花のような姿をした破壊兵器。


身体には無数の触手が生えておりそれで成長に必要な栄養を吸収し頭である花弁からは砲撃を放つ。


「お父様!?何事なの!?」


「うふふ、私の計画が次の段階に進んだの、アスナは邪神にへと進化しようとしているわ」


アナスタシアは右手を開きながらアスナが進化しようとしていると言う。


「これがアスナ…?」


母はこれが素晴らしい事のように言う。


しかしアイシアからは悍ましいものにしか見えなかった。


「さぁアスナ!世界を喰らい進化なさい!」


「…」


巨大な姿になったアスナは進化するために栄養を得るために転移して行った。


「うふふ、楽しみね?アイシア」


「…」


ただアスナを愛せればそれで良かったアイシアはアスナがあんな悍ましい姿になるのは望んでいなかった。


だからこそ母に剣を向ける。


「悪いけどお父様、私はあなたよりアスナの方が大切なの、その大切なアスナがあんな悍ましい姿にされて黙ってはいられないわ!」


「あら?私の邪魔をしてアスナを止めるつもり?」


「ええ!」


「フン、勝手になさい、ああなったアスナを止めれる訳がないけどね」


勝手にしろそう言われたアイシアは母に背を向けるとアスナを追って転移した。



〔エクシーズ本部〕


エクシーズ本部内では緊急アラートが鳴り響いている。


転移したアスナが次々と世界を喰らい尽くしているからだ。


「アリシア殿よく来てくれた、正体不明の敵が次々と世界を喰らって行っている、ダークローズなど構っていられない程の脅威だ」


「そうね…」


話しているとアイシアがこの場に現れる。


「その暴れている存在はアスナだよ…お父様の改造であの子は邪神に進化しようとしているの…」


「なんですって…」


世界を次々と喰らい尽くしているのがアスナだと知ったアリシアは司令の顔を見る。


これは以前の約束に該当する事件だからだ。


「アリシア殿、約束は覚えているな…?」


「ええ…」


「何の約束?」


「アスナを殺すと言う約束よ、これはそれに該当するわ…」


アリシアは暗い顔を見せる。


せっかくフィオが邪神となって何とか魔堕石を支配権を奪い洗脳を解こうとしていたのにそれどころではない事態となってしまって。


こうなってしまった以上もうアスナを殺すしかないのだ。


「アイシア、あなたもアスナを大切に思うから私達の所に来たのよね?なら本当のあの子がこんな事を望んでいないのは分かるはず、今からフィオも呼ぶから、私とあなたとあの子であの子を討ちましょう」


「…分かった」


本当のアスナが世界を喰らい尽くしてまで進化する事を望まないのはアイシアも分かる。


だからこそアイシアはアリシアとフィオと共にアスナを討つ事を決めた。


「よく決断してくれた…すまないな」


「思ったより早いけど覚悟していた事よ」


司令と話しているとフィオが現れた。


「お婆ちゃん…」


フィオはこれからアスナを討つ事になると聞いて悲しそうな顔を見せた。


「フィオ、覚悟なさい、討たなければ沢山の命が失われるのよ」


「分かってる…………行こう!」


「ええ!」


アリシア達は暴走するアスナを止めるため転移した。





〔ヘェグルダーズ〕


アスナはフェグルダーズに対する侵攻を始めていた。


長くどこまでも伸びる触手で人間を捕らえて吸収し地面に突き刺した触手からも星の命を吸い取る。


空に向けた触手からはこの世界そのもののエネルギーを吸い取っていた。


「いたわ」


「うん」


「お姉ちゃん!お願い!止まって!」


フィオは最後の希望にかけてアスナに声をかけるが返答は砲撃であった。


その一撃で世界は崩壊を始めアスナは次の世界に移動して行く。


「無駄よフィオ…もうあの子は止まらないわ…」


アスナは止まらない討たれない限りは。


現実を思い知ったフィオはアスナを討つと心に決めアリシアとアイシアと共にどこなのかも分からない世界に移動する。


「行くわよ!」


転移したアリシア達は向き直り無数の触手からビームを放って来るアスナに対して迫る。


攻撃は大振りでありアリシア達ならば脅威ではない。


「…」


アスナは頭から砲撃を放ったがアイシアが弾きアリシアとフィオでブラスターを直撃させた。


「…!!」


今の一連の流れで花型の姿ではこの三人を殺せないと判断したアスナは体を縮小させ魔怪人としての姿に戻る。


その瞳には完全に理性はなくただただ目の前の敵を殺すだけの存在なっているのが分かった。


「…」


アスナは膨大な魔力を撒き散らしながらアリシア達に向けて迫って来る。


アリシア達は迎え討ちアスナとの最後の戦いを始めた。


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