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四話、邪悪な少女の悪意

〔ダークローズのアジト〕


アリシアの元を後にした邪悪な心を持つ少女は一本目の柱の建設を終えたアナスタシアの元に来ると片膝を着いた。


「アナスタシア様、敵が魔人化の破壊装置を作成したようです、まだ試作品のようですが…」


アスナは厄介な…と思い舌打ちをする。


「見ていたわ、破壊出来ても低級のみなら焦る事はないわよ、中級以上の魔人化の破壊はかなり難しいからね」


低級の魔人化の破壊をされても大した戦力ではないため問題はない。


ただ中級の魔人化の破壊が出来るようになると戦力が削られるため厄介だ。


「だから今は放っておきなさい、そんな事よりもあなたに任務を与えるわ」


「はっ、何なりと」


アスナは胸に手を当ててどんな命令でも実行すると示した。


「生意気にも魔人化の破壊装置なんて作った見せしめとしてエクシーズの幹部を一人殺しなさい、殺した後は本部の入り口の前に捨てて来なさい」


「あはっお任せくださいませ」


アナスタシアの邪悪な命令にアスナはニヤリと笑うとエクシーズの幹部を殺しに転移して行った。





〔エクシーズ幹部の自宅〕


アスナはエクシーズの幹部の家にやって来た。


「君は…!」


幹部は現れたアスナを見てエージェントを呼ぼうとするが邪悪な少女は端末に触れた手を冷酷に魔弾で撃ち抜く。


「呼ばせないよ?」


「くそっ!君達は逃げるんだ!」


幹部は妻と子を逃がそうとする。


「だぁめ、一人残らず殺すんだから、あはは!」


アスナは興奮した様子で楽しげに地面から飛び出させた魔力の棘で彼の妻と子を惨殺した。


「貴様ぁ!!!!!!」


幹部は大切な者を目の前で殺され怒り狂いながら斬りかかって来た。


「あはっ」


アスナはその怒りを受けても楽しげな表情を崩さず彼の両腕を斬り飛ばした。


「くそっ…」


彼は負けを確信して絶望した顔を見せる。


対するアスナは容赦なく彼の首を斬り飛ばして遊びを終えた。


「さぁ?エクシーズにプレゼントしなきゃね?あはっあはははは!!!!!!」


一つの家族が殺された家に邪悪な少女の笑い声が響く。




〔エクシーズ本部〕


エクシーズ本部の前で騒ぎが起きていた。


それを聞き付けたアリシアがやって来ると幹部とその家族の死体が転がされている。


「…」


アリシアはこんな事をするのはアナスタシアに命令されたアスナであろうと思う。


「わぁひど〜い、こんな事誰がしたのかなぁ?」


するとアリシアの考えの答え合わせをするかのようにアスナが現れる。


「あなたがやったんでしょう?」


アリシアはアスナの瞳をしっかりと見ながら言った。


「お姉ちゃんったら私がやったって証拠どこにあるのぉ?」


アスナはニヤニヤと挑発しつつ言う。


アスナにとってアリシアはいつまでも自分を救うと言い続けている愚か者だ。


だからこそこうして挑発する事で自分に殺意を向けさせようとしているのである。


最後に楽しんで殺すために。


「ないわ…」


「なら私じゃないかもしれないじゃん、お姉ちゃんって馬鹿?」


アスナは口元に手を当ててクスクスと笑う。


アリシアは証拠がない以上これ以上は言えず悔しそうな顔を見せた。


「あなたを絶対に止めるし救うわ、アスナ」


「あー思い出した、アレやったの私なの、ごめーん忘れてたよ」


アリシアがそれを言うのを待っていたアスナは言った瞬間に自分が殺したと言う。


その表情は悪意に満ちている。


「挑発しても無駄よ」


「フン、相変わらずつまんない奴」


挑発に乗らないアリシアを見てムッとした顔を見せたアスナは背を向けて消えて行った。


「本当に…許さないわよ…アナスタシア…」


大切な孫であり妹であるアスナをあそこまで堕としたアナスタシアへの怒りをアリシアは高める。




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