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三話、柱の作成

〔ヘールグラジア〕


指令としての任務を無事完遂させたアスナ。


完遂させたと言う事はこのヘールグラジアに住む人類が絶滅したと言う事だ。


「うふふ、良くやってくれたわ、アスナ」


任務終了の知らせを受けアナスタシアがアーリアを伴ってやって来た。


「お褒めに預かり光栄です」


アスナは胸に手を当てながらアナスタシアに褒められた事に対し嬉しそうな顔を見せる。


「それでは早速、私の軍勢をこちらに送り込むための準備を始めましょうか」


アナスタシアはここに来る前にリング2に残っていた未支配世界を滅ぼしてから来ている。


つまりアナスタシア自身もこちらの侵攻に注力出来るようになったからこそアスナの指令の任は終了となるのである。


「お父様?リング2は半分以上の世界を支配したみたいだけどこっちはどうするの?」


「そうねぇ…こっちも半分以上を支配したら残りは消し炭にしてしまいましょうか」


リング1リング2の半分以上の世界を手中に収めれば魔人にとって正に永遠と言えるほどの平穏を得た生活が出来るようになるだろう。


アナスタシアはそれを目指して動くつもりなのである。


「りょうかーい、本体がこっちに来るなら簡単な事だよねぇ」


「ええ、それでも十年以上はかかるでしょうけどね」


リング2の半分以上の世界を手中に収めるためにもダークローズでも十年以上かかっている。


そのため今回も十年以上はかかるだろうとアナスタシアは予想している。


「ふふっアナスタシア様、エクシーズについてはどうなさりますか?柱の建設が終わるのと同時に本部を潰してもよろしいかと」


アスナはニヤリと笑い言う。


これはつまりアリシアを殺すと言っているのと同じだ。


「あらあら?そんな事をしたら長年虐めて楽しむ相手がいなくなっちゃうじゃない、エクシーズみたいなハエは出来るだけ長く生かしておいた方が面白いわ、だからそれはだぁめ」


アナスタシアはアスナの額にデコピンをしてエクシーズの本部に対する襲撃はまだまだ先であると言う。


「…はぁい」


これはつまりまだアリシアを殺さずおもちゃにしろと言われたようなものなのでアスナは残念そうにした。


「さてと、それじゃ柱を作りましょうか」


アナスタシアはそう言うとアスナとアイシアそしてアスナの側近達を連れて人間のいなくなった城の外に出る。





外に出たアナスタシアは地面に手を触れる。


「さぁ始めるわよ」


アナスタシアが力を解放すると四つの世界に作りリング1とリング2を繋ぐゲートを開く柱が構築されて行く。


「これが柱…」


アスナはこんな巨大な建造物を簡単に作り上げるアナスタシアの力に惚れ惚れする。


「完了よ」


数分後アスナ達の目の前には巨大な柱が現れていた。


その巨大には無数の砲台がついており外敵が近付いた瞬間にアナスタシアが放つ砲撃と同等のビームが放たれるようになっている。


つまりこの柱はこの形をしたアナスタシアの分身と言った存在であり破壊は容易ではない。


「さぁ?残り三つの建設を始めるわ、まぁでも急ぐ必要はないし明日にしましょうか」


柱の建設はアナスタシアにしか行えない。


そのため残り三つの建設はアナスタシアのやる気次第なのだ。


「はい、残り三つを作成した後はどうなさるおつもりですか?」


「やる事はあなたが指揮していた時と同じよ、ゆっくりと確実に支配域を広めて行き最終的にはこの世界も私のものとするわ」


「ふふっ分かりました」


アスナは暫くは暴れられないが建設が終わればまた楽しめそうだと思い邪悪な顔を見せる。

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