二十九話、SS級ドール2
〔オミレーカ国〕
アークナイトのアジトに乗り込んだアスナは目の前に二人いるドールを見据えながら剣を呼び出し構えた。
「お前達を殺す、そしてブレイズを再興させる」
ドール達の活動目的はブレイズの再興だ。
そのために自分達をSS級と呼べるくらいまで強化し資金集めをしている。
「そんな事はさせないよ、お前達は今から私が抹殺する」
古い世界をその手に収めようとしていた者達の残党と新しい世界をその手に収めようとしている者その両者が相対する。
「ふふっ世界をこの手に収めるのは私達だよ」
アイシアはアスナに身を預けながら邪悪な笑みを浮かべた。
「それはあり得ない事です、あなた方では我々には勝てない!」
SS級ドールがアスナとアイシアに迫って来た。
「アスナー?この子は私が貰うから」
「うん、好きにして?」
アイシアは二人目の攻撃を避けると首を掴み離れて行った。
暫くして地面に向けて放り投げたのだろう衝撃音が聴こえて来た。
「あれぇ?私達を殺すんじゃなかったのぉ?連れて行かれちゃったけど?」
アスナはニヤニヤと挑発しつつもう一人が連れて行かれた事を馬鹿にした。
「構わない、お前程度私一人で殺せる」
「あっは!ならやってみろよ!」
アスナは楽しげな顔を見せSS級に斬りかかる。
「…」
SS級はアスナの攻撃を受け止めた。
「ふぅん、やるじゃん」
アスナはその力を見てインフィニティシステムを使っていない状態のアリシアと同じくらいの実力はあると判断した。
「大した事ないけど」
その程度の力では今のアスナの力には遠く及ばない。
アスナはクスクスと笑いながらSS級の懐に潜り込むと肘を腹に向け叩き込んだ。
「その程度の攻撃、意味は…」
SS級ドールが効いていないと言おうとした瞬間に頭に激しい衝撃が走った。
「あはっ効いてないとでも言おうとしたぁ?」
アスナはSS級が反応出来ない程のスピードで動き彼女を蹴り飛ばしたのだ。
「まだ死んでないよね?ほら早く立って?もっと遊ぼう?」
アスナは冷たい瞳で倒れた敵に早く立てと言う。
久し振りのまともな戦闘であるために徹底的に痛め付けて楽しんだ後に殺すつもりなのである。
「この程度では負けません」
SS級は立ち上がり剣を構え直すと再び斬りかかって来た。
「はぁはぁ…」
五分後SS級は左腕を失っている。
アスナは徹底的に目の前の敵を痛め付け楽しんでいるのである。
「うふふ、もう終わり?」
このおもちゃはもう使えないなそう思うアスナは殺そうとするが。
近付いた瞬間にSS級は最後の賭けとしてフル出力の砲撃を放った。
その威力は凄まじく街が半分消し飛ぶ。
「やった…」
砲撃を終えるとアスナの身体は脚だけになっていた。
SS級はなんとか勝てた事を喜ぶ。
しかし…
「!?」
脚が浮かび上がり徐々に身体が修復されて行く。
数秒後には裸のアスナが綺麗な状態になって復活した。
「いやー今のは良い攻撃だったよ、でも残念、魔怪人はねぇ?身体の一部が残っている限りは復活出来ちゃうんだよ」
「くっ…化け物め!」
しかしもう一撃砲撃を今度は全身を消し去るように撃てば良い。
そう思うSS級はもう一撃放とうとするがアスナは彼女が撃つ前に顔を掴んだ。
「おい、調子乗んな、ちょっと私に攻撃を当てれた程度でさぁ?お前程度が私を殺せるわけねーだろ」
アスナは逃れようともがく彼女を地面に叩き付ける。
「まぁ十分に遊べたしこれで殺してあげるよ、死ね」
左手からアスナは砲撃を放った。
SS級はその一撃で四散する。
「はい、終わり、もう…アイシアに作って貰ったボンデージがなくなっちゃったじゃん、新しいの作ってもらおっと」
アスナは裸でいても別に良いが寒いためアイシアの元に向かおうとしたが異変を感じ周囲を見る。
「んー?」
周囲に散らばったSS級がスライムになっているのをアスナは確認した。
「なるほど?まだ何かあるのか、良いよ、やってごらん?」
アスナはまだ遊べそうだと思いつつ服を貰うためにアイシアの元に向かって行った。




