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二十三話

〔ダークローズのアジト〕


アスナとアイシアが率いるダークローズのリング1の侵攻が始まってから一ヶ月が経った。


この一ヶ月で既に世界を一つ手に入れておりかなりの戦力を持つダークローズは世界を三つその支配下に置いていた。


エクシーズはダークローズの作戦を阻止しようと何回かエージェントを派遣しているがアスナ本人とその夫のアイシアそして幹部達と部下である魔人達に皆殺しにされ敗退している。


「ふふっ順調だね?アスナ」


アイシアは玉座に座るアスナの頬に手を触れつつ言う。


「そうだね、もう少し張り合いがあっても良いと思うんだけど」


アスナとしては自分が指揮して戦うのだからもう少し苦戦させて欲しい所だ。


「でもさぁ?面白そうな奴らが出て来たんでしょ?」


アイシアは頬から手を滑らせ首元を撫でゆっくりとアスナの胸の先端に向けて指を滑らせて行く。


「んんっ…うん、アークナイトだってさ、ふふっ面白そうなおもちゃが出て来てくれたよ」


アスナはニヤリと笑う。


アナスタシアの命でこちら側の世界の侵攻をアスナは行っているのだ。


その活動を阻む者達はアスナにとっては殲滅対象である。


徹底的に蹂躙し皆殺しにするつもりだ。


「アークナイトと遊ぶなら暫くは侵攻は中断だね」


アイシアはアスナの胸を強弱を付けて揉みつつ言う。


同時にもう片方の手を下半身に伸ばして撫で上げた。


「あんっ!ふふっそうだね」


アスナはアイシアの手の動きに甘い声を出しつつ夫の顔を見上げてニヤリと笑う。


アイシアもアスナと目を合わせて微笑み返した。



〔レイアール家〕


エクシーズはダークローズの動きが変わった事を感知している。


その理由はアークナイトが現れたからだろうと予想していた。


「アークナイトが邪魔だから潰すつもりなのでしょうね」


アリシアは侵攻が止まったのを見てそう判断した。


「あはっ当たり、良く分かってるじゃん」


皆とダークローズについて話そうとしているところにアスナの声がした。


声がした場所を見るとアスナがアイシアにお姫様抱っこされて現れていた。


「アークナイトを潰すって事?」


「そっ、だから侵攻は暫くお休みなの、楽しめそうなおもちゃが現れたからね?」


アスナはアイシアに降ろして貰うとアリシアに近付いた。


「ねぇ?今回は私の軍を動かさないつもりなの」


魔人達を動かさない理由はアークナイトを倒している間に魔人の量産を進めるつもりだからである。


そのためアスナの手札は夫とエレノアとアイシャのみとなる。


「だからさぁ?敵が数を出して来たら倒すのが面倒なんだよね?」


「だから私達を使ってやるって?」


フィオが姉が言いたい事を代弁した。


「当たり、この私に使って貰えるんだから感謝してね?」


「協力するわけ…」


「分かったわ」


フィオが協力するわけないと言おうとしたがアリシアが遮り協力すると言った。


「…ふぅん」


アスナはどうせ怒って協力しないと言うだろうと思っていたためキョトンとした顔を見せた。


ここにはアリシア達を小馬鹿にして楽しむために来たのである。


「分かってるじゃん、それなら契約成立だね、精々私のために役に立ってよね?」


アスナはアリシアの顔に自分の顔を近付けニヤリと笑う。


「あなたのためじゃないわよ、アークナイトを倒すためにあなたの力は有用だから共闘するの」


アークナイトはエクシーズとしても新しい討伐対象だ。


そのアークナイトをアスナの強力な力を使って倒せるならこの共闘を受ける価値はある。


「へぇ?私を利用してやるって?生意気」


アスナはアリシアの顔と距離が近いまま冷たい顔を見せる。


次の瞬間瞬時に召喚した剣を突き出しアリシアを刺そうとするが避けられた。


「避けないでよぉ?生意気言うから痛い目に遭わせようとしたのにさぁ?」


アスナは面白いもの見れなかったじゃんと口を尖らせる。


その行動も考えも実に邪悪なものである。


「何度もそう簡単に刺されたりなんてしないわよ」


「フン、つまらないけどまぁ良いや、それじゃお前達を使いたい時はここに来てあげるから楽しみにしててね?」


アスナは話は終わりだとアリシア達に背を向けると甘えた様子で夫の腕の中に飛び込む。


アイシアは愛おしげな顔を見せ妻を抱き止めた。


「帰ろ、アイシア、お腹すいちゃった」


「うん、ご飯にしよう」


話が終わったらもうアリシア達には興味がないのだろう全くアリシア達の方を見ずにアスナはアイシアの転移で帰って行った。


「お婆ちゃん、あなたの考えは何となく分かるわ、共闘をする事でお姉ちゃんを元に戻す方法を探すのね?」


「ええ…ダークローズに手を貸す事にはなってしまうけどね…」


「今の私達の最優先事項はアスナを元に戻す事、だから少しでもヒントを得れるかもしれないなら共闘は有用だと思う」


セツナはこの共闘は意味があると言った。


「ええ、共闘をするのは良いけど、アスナがもし一般人を巻き込んだりするのなら私達はその人達を守ったりもするわよ?みんな?良いわね?」


間違いなくアスナはアークナイトとの戦闘で一般人が紛れ込んだら容赦なく巻き込んで殺す。


それをさせないのもアリシア達の役割だ。


「それじゃ頑張りましょう」


「はい!」


こうしてアリシア達はアークナイトの討伐とアスナを元に戻すためのヒントを得るための行動を開始した。

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