十五話
〔ダークローズ本部〕
アスナはアイシアの部屋の中で結婚してから初めての夜を迎えていた。
お風呂に入り身体をしっかりと洗ったアスナはタオルを巻かずに出て来る。
アイシアだけでなくアスナ本人も今日は夜を楽しむ気満々なため己の身体を隠さずにアピールしているのだ。
「なぁに?アスナ、やる気満々じゃん?」
ベッドでくつろぎ妻が出て来るのを待っていたアイシアはアスナの姿を見てニヤリと笑うそして近付いて来た妻の腕を引き抱き寄せた。
「だって…結婚して初めての夜だよ?私だってあなたとシたい…」
アスナは頬を赤く染めつつ言った。
「ああん…もう…可愛いんだから…」
アイシアは妻の言葉に喜びながら唇を奪い押し倒す。
同時に今か今かと待ち侘びている妻の下半身に手を伸ばしたアスナもキスをしながら夫の下半身に手を伸ばす。
「言っちゃ悪いけど今日の私は本気の本気だよ、良い?」
「うん…あなたが満足するまで私を使ってね?」
「うん」
アイシアとアスナはもう一度キスをすると結婚をしてから初めての熱い夜を過ごし始めた。
翌日。
艶々なアスナとげっそりしたアイシアが下位大幹部のリーダー的存在であるルミナの元にやって来た。
「待っていたわ…アイシア…?大丈夫…?」
ルミナはアーリアの友人であり側近で幼い頃のアイシアの面倒も見ていた吸血鬼だ。
そのため下位大幹部の中では唯一アイシアを呼び捨てにする事を許されている存在だ。
そんなルミナはアイシアの様子を見て大丈夫か聞く。
「私の奥さんに搾り取られてね…」
夜の秘め事に完敗したアイシアは艶々な妻を恨めしげに見る。
「うふふーアイシアもまだまだだねぇ?」
アスナはニコリと笑い夫を挑発する。
「グヌヌ…」
こう言えば悔しがって今日の夜も挑んで来るのが分かっているためわざとである。
「…」
早速夫婦してるなと思うルミナはクスクスと笑った。
「さてと早速だけどあなた達に仕事をして貰うわ、良いわね?」
「もちろん」
「はーい」
アスナとアイシアはどんな仕事をするのだろうと思う。
「私が今担当している仕事は人間を魔人化させて行く部署の管理よ、魔人達が捕まえて来た人間を魔人にしたりする部署ね」
「なるほど、たまに私達が任される仕事の部署版だね」
アイシアとアスナも魔人を増やす仕事を任される。
その仕事を部署として行っているのがルミナなのだ。
「そうね、あなた達が大量に魔瘴石を提供してくれているからうちの部署も助かっているわ、さっ早速行きましょうか」
「ええ」
アスナとアイシアは楽しそうにルミナの後を追って魔人化部署に向かって行く。
魔人化部署に入ったアスナとアイシアは牢屋の中に大量の人間が入れられているのを見た。
「くそっ!魔人共め!私達を解放しろ!」
すると早速な元気の良い人間が突っかかって来た。
「ふぅん?元気が良いみたいだねぇ?」
アスナはそれを聞くとニヤリと笑い彼女に近付く。
「出せ!」
「いいよぉ?出してあげる」
アスナはクスクスと笑いながら魔瘴石を瞬時に作り出すと彼女の胸に押し付けた。
「あぁ!?」
「元気が良いあなたには早速働いて貰うとするよ」
女はあっという間に魔人化し牢屋の中でアスナに向けて片膝を着いた。
「と、とんだご無礼を…」
魔人化する際にアスナやアイシアが何者なのか?と言う知識が脳に入って来る。
そのため邪神とその邪神の妻である二人に無礼な態度を取ってしまった事を理解した女は顔を青くして謝った。
何故なら下手をすれば今この瞬間に殺されるからだ。
「ふふふ、昨日結婚したばかりで私は今ご機嫌なんだぁ?良かったねぇ?私がご機嫌でさ?」
アスナはそう言いつつ女の首に尻尾を何度も当てる。
女はアスナが尻尾で自分程度の魔人なら首を刎ねれる事を入って来た知識で理解しているため身を震わせた。
「申し訳ございません…」
「良いよ良いよ、私達のためにしっかりと働いてねぇ?」
「はい!」
「良し、それじゃ出してあげるよ」
アスナは女を外に出し中に入ると見渡した。
「ルミナさん、この子達全員魔人にして良い?」
「良いわよ、今日はあなた達にその子達を魔人にして貰うつもりだったから」
「だってさぁ、アイシア?やっちゃお?」
「ええ」
アスナとアイシアは人間が怯える様子を見て邪悪に笑いつつ次々と彼女達を魔人に変えて行った。




