十一話、暗黒聖女
〔ミスラ王国〕
アスナとアイシアが机に腰掛けて様子を見守る中。
エレノアとアイシャが対峙している。
「…」
エレノアは明らかに上位の存在である二人に目を走らせる。
あの二人を倒せば目の前の勇者は元に戻るのでは?と考えているのだ。
「あなたが何を考えているのか察しているけど、…アスナ様、ご無礼な発言をする事になりますが、よろしいですか?」
エレノアは振り返りアスナの方を見て言う。
「まぁ何を言うつもりなのかは分かってるから良いよ」
アスナは好きにしろと言った。
「ありがとうございます、ふふっ、私は確かにアスナ様の配下でアスナ様に忠誠を誓っている、でもダークローズやアナスタシア様やアーリア様やアイシア様にも同じくらいの忠誠を誓っているの、だからアスナ様やアイシア様をあなたが殺したとしても私の忠誠心は揺るぎないわ」
エレノアは頬を赤く染めつつダークローズやその王そして大幹部達への忠誠心について語って見せた。
「なるほど…もう手遅れという事ですね!」
アイシャはそう言って邪悪な者への特攻効果を持つ光の魔法を放った。
エレノアは避けアイシャに迫ると剣を振るう。
「ふふっ、腕の一本や二本斬り落とす事になるかもしれないけど心配しないで?魔人化すれば欠損した部分は修復されるから!」
魔人や魔怪人や邪神の回復力は異常なレベルである。
現に上半身を消し飛ばされたアイシアが数分で身体を修復していた。
そのため魔人化させる時に敵の身体を欠損させても復活させる事が可能なのである。
「あなたこそ!その身が残らないくらいに消し去ってあげます!」
アイシャは光の柱をエレノアに向けて振り下ろさせた。
「あはっ!」
エレノアは楽しげに更に手を向けるとビームを放ち光の柱を消し去りアイシャに迫る。
アイシャは槍で迎え撃とうとするが突然真横からビームが飛んで来た。
「あう!?」
アイシャが見ているだけであろうと思っていたアスナとアイシアが攻撃をして来たのである。
「馬鹿だねぇ?座ってるからって何もしないとでも思ってたぁ?」
「くっ…あぅ!」
アイシャがアスナとアイシアを並んだ瞬間激しい痛みが走る。
エレノアが歓喜した表情のままアイシャの左腕を斬り飛ばしたのである。
「油断しないで?アイシャ、私に傷すら入れれずに終わっちゃうわよ?」
「このぉ!!!」
アイシャは欠損した事により生じている激しい痛みに目眩を感じながらも槍を突き出すがその手を邪悪な笑みを浮かべるアスナのビームが貫いた。
アイシアも負けず劣らずの邪悪な笑みを浮かべつつ脚をビームで貫く。
「くそっ…」
アイシャは悔しそうな顔で立っていられず地面に倒れる。
「うふっ、私達がここに来た時点であなたの運命は決まっていたのよ?アイシャ」
エレノアはニヤリと笑いアイシャの顔を踏み付けた。
「ありがとう、エレノア、あとは私がやるよ」
「はっ」
エレノアは忠実に返事をすると傍に避けた。
アスナはニコニコとしながら倒れるアイシャに近付く。
「ふふっさぁ?あなたも我々の側に来る時が来たよ?気分はどう?」
「最悪ですっ!」
「だろうねぇ?でもすぐに最高の気分になれるよ?」
アスナはそう言うと口を開くその中には魔瘴石があった。
「い、いや!!!!!!」
アイシャは痛む体を引きずって逃げようとするがアスナは指を鳴らし彼女を拘束させアスナはアイシャの顎を持ち上げた。
「んっ」
「ふうんっ!?」
アスナはアイシャに口付けし彼女と舌を絡めるキスを始め魔瘴石を口移しする。
そして彼女が魔瘴石を飲み込んでしまうまで絶対に逃さない。
「んん!んんん!!!んっ!?」
舌で魔瘴石を奥に押し込むアスナ。
アイシャはその動きで魔瘴石を飲み込んでしまう。
アスナはアイシャが飲み込んだのを確認したためニヤリと笑いつつ唇を離し口を拭った。
「あっ…ああ…!!!!!!」
アイシャは絶望しながら生まれ変わって行く。
頭からは禍々しいツノが生え尻からも尻尾が生える。
瞳も邪悪さを感じさせる赤い瞳となった。
「はぁはぁ…あぁ…」
生まれ変わる際の快感で身体を仰け反らせていたらアイシャは復帰すると怪しい笑みを浮かべながらアスナの元に行き片膝を着く。
「お手を煩わせて申し訳ございませんでした…人間だった頃の愚か者であった私は死に魔人としての私が生まれた事をここに宣言します、大幹部様方やアナスタシア様に永遠の忠誠を誓います」
アイシャはそう言うと頭を下げアスナのブーツを舐め始めた。
「ふふっ良い子だね」
アスナはまた一人自分達の側に引きずり込んだ事に対してゾクゾクした快感を感じる。
「あなたには期待してる、私の役に立ちなさい」
あなたにはとわざわざ言うアスナ。
エレノアは使い潰すつもりだがアイシャは自分の側近として使うつもりなのだ。
「はっ!必ずやご期待に応えて見せます!」
アイシャはそう言ってから熱心に舌でアスナのブーツを清め始めた。
アスナはその様子を見て邪悪に笑う。
「エレノア?明日この国を攻め落とす、アイシャをメインに使ってね?あなたはこの子の補佐をしなさい」
「承知致しました」
エレノアは胸に手を当ててアスナに対して頭を下げた。
アスナはエレノアへの命令を終えるとアイシャの髪をブーツで撫でて舐めるのをやめさせた。
「とりあえず今日は帰るよ、ここにいたら他のシスターとかにバレるだろうからね、アイシャ、あなたは明日作戦が始まるまではあくまでも人間のままとして過ごしなさい」
「はっ」
アイシャに対しての命令も終えたアスナは二人を引き連れて転移して消えた。
裸になっていたアイシャは聖女の服を着直す。
「うふふ…明日私の手でこの国を破壊する…あぁ…想像するだけで身体の火照りが止まりません…この快感をくれたアスナ様に永遠の忠誠を誓いますわっ!」
一人残されたアイシャは明日起こる事を想像しながらベッドに寝転び一人で火照る身体を慰め始めた。




