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僻地に追放されたうつけ領主、鑑定スキルで最強の配下たちと共に超大国を創る  作者: 瀬戸夏樹


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第172話 ディーシュ族の資質

 新しい力では、成長限界一覧も見ることができた。



ディーシュ族の成長限界一覧

──────────────────────

   abcdefghijklmnopqrs

──────────────────────

統率:CDBECDFEDEFDEDDEFCC

武略:ABDCEBCDCFBCCDDBACE

内政:FCEBDBCBBCDDBCCDEDD

外交:FBCCDDBACEABDCEBCDC

攻城:ACEABDCEBCDCFBCCDDB

……

──────────────────────



「ふむ」


(ディーシュ族の資質もアークロイにいる鬼人とだいたい似たような感じだな)


 統率の高い者はレアでC以上になれる奴は百人に一人くらい。


 外交が高い奴は謀略も高いことが多い。


 内政は全体的に高い傾向はあるが、Aの奴はなかなかいない。


 強いて特徴を挙げるならディーシュ族には外交・謀略の限界値の高い奴が多いくらいだろうか?


(これじゃあ雑多すぎて分かりにくいが……)


 ノアは更に新たな機能を試してみる。


 ステータスの順番変更機能。


 しかも、特定の条件に従って自在にその順番を並べ替えることができた。


 例えば、何度か瞬きして、AやBが多い順に資質を並べ替えるよう設定すると……。


 ディーシュ族のステータスは見事、AやBが多い順に並び替えられた。


(ウヒョーこりゃ凄い。エクセルいらず。そしてやっぱり騎戦スキルの高い奴が多いな……ん?)



ディーシュ族の資質成長限界表

──────────────────────

   abcdefghijklmnopqrs

──────────────────────

騎戦:ABABBAABABBABBBABAB

射撃:ABBAABABBABBBABABCB

……

──────────────────────



(射撃?)


「セリク!」


「はい。なんでしょうか」


「ディーシュ族にはもしかして弓矢の得意な奴が多いのか?」


 ノアがそう聞くと、セリクは目を丸くする。


「よくご存知ですね。確かに我々の一族には強弓で名を馳せた英雄が多数おりますが……」


「そうか。やっぱりか……」


(となれば育成するのは、弓騎兵か)


 射撃力を上げるのだから軽騎兵にするのが望ましい。


 しかし、この集落で見かけた鬼人騎兵達は弓矢は背負っていてもみんな重い鎧を身に付けていた。




 ノアはディーシュ族の会合に出席する前にエルザからの報告を受けていた。


 エルザにはディーシュ族と悪鬼達との領土境界にある要塞を視察するよう指示しておいた。


 目的は要塞の損傷度合いから敵側の攻城能力を測ることだ。


 幾つもの城を落としてきたエルザなら、何らかの情報を拾ってこれるはずだった。


「エルザ、どうだった?」


「……深刻ですね」


 要塞の損傷度合いは予想以上だった。


 硬いレンガを積み立てて造られた防御壁の至る所が穿(うが)たれて、ボロボロになっている。損傷は壁のかなり高いところまで見られた。


「破城槌を使用した形跡が見られます。通常我々が使用する打撃兵器の二倍ほどの規模と衝撃力ではないかと。悪鬼の腕力を考えれば、それだけの岩や槌を操っていたとしてもおかしくはありません。この他にもバリスタや投石器のような飛び道具で抉られた形跡が複数あります」


「そうか。要塞は持ち堪えられそうか?」


「難しいですね。来年、更に攻城器を増やして侵攻してきたとすれば、現状の防御力ではまず耐えられないでしょう」


「ふむ。そうか」


(攻略されるのは時間の問題ってことだな)


 要塞を守っていた守備兵達の意見を聞いてもだいたいエルザの見立てと同じだった。


 進化した悪鬼達の侵攻に直面した兵士達はみんな不安に怯えており、要塞の強化と兵力の増強ができなければ、施設を放棄してドレッセンまで退却も致し方なし、とのことだった。


 だが、この要塞が突破されれば次はディーシュ族の里、その次はドレッセンにまた悪鬼共がやってくる。


 せっかく築き上げたディーシュ族からの信望とドレッセンの鬼人達の希望は打ち砕かれてしまうだろう。


 なんとしてでも悪鬼の侵攻はここで食い止めなければならない。


 そう考えたノアは、ディーシュ族を強化することを決意した。

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