表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/38

Episode 23 今は誰が中心?

 アレクシス様、ルカ様、そしてお義兄(にい)様。

 三方向からの視線と圧力に、完全に挟まれているわたし。


 さらに、その場にはエノリス様もいて、端からこの騒動を冷静に見守っている。

 彼女はどうすればいいのか、オロオロするばかり。


「……誰が中心か分からない状況⋯⋯」

 エノリス様が呟く。

 わたしは頭を抱えた。

(エノリス様まで冷静に分析しちゃってる……わたし、完全に板挟み……!)


 アレクシス様がわたしに近づき、低く(ささや)く。

「……エル、俺とだけ話してくれ」


 しかしルカ様も穏やかな微笑みで手を差し出す。

「……私も、ほんの少しだけで構いません」


 お義兄様は慌てて割り込む。

「え、俺も……えっと……!」


 教室は一気にカオス状態に。

 三人の熱い視線と囁き、わたしのとエノリス様はパニック。


 背後からカツン……カツン……と、ヒール音。

 振り向くと――ハイアス先生が両手を腰に当て、鋭い目で全員を睨んでいた。


「……ちょっと待て。何やってるんだオメーらァァァ!!」


 三人は瞬間的に萎縮。

 でも視線はわたしから離さない。


 わたしは思わず心の中で叫ぶ。

(もうっ……誰も落ち着いてよぉぉぉっっっ!!)


 アレクシス様がわたしの手をそっと握り、ルカ様が静かに隣に寄る。

 お義兄様も必死にアピール。

 エノリス様は一歩引きつつ、他の教師を呼びに行くか悩む。


 ハイアス先生は両手を広げ、威圧。

「……全員、静かにしろ! ここは教室だ、戦場じゃねぇ!」


 教室内は甘さと緊張、そして完全カオスが入り混じる。

 机はわずかにずれ、ペンや紙が飛び、三人の視線と声がエルの心臓をバクバクさせる。


 エルは頭を抱えて思う。

(……どうしよう、順番に話すなんて無理……!)


 エノリス様は冷静に小声でエルに囁く。

「……落ちついてください、エル様。順番を考えるんじゃなくて、状況をコントロールするといいんですよ」


 わたしはエノリス様の言葉に少し心を落ち着け、暴走状態の三人とどう向き合うか決意を固める。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ