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第五七段 職の御曹司の立蔀のもとにて(その4)
行成は、
「『仲がよろしいですね。』と人々に言われています。このように語り合うことを、恥ずかしく思うことはありません。お顔も見せてください。」と言う。
「とてもみにくいので、おみせできません。いつぞや『顔の美しくない人は嫌だ。』と言ったではありませんか。」と答えると、
「困ったことに、あなたが嫌になるかもしれませんね。それならば、顔は見せないでください。」と言う。
その後、自然に私の顔を見てしまいそうな折も、顔をふさいで、本当に見ずにいらっしゃる。本心からおっしゃっていて、嘘は話されないのだな、と思う。
藤原行成と清少納言が、お互いを語るに足る相手と尊重していたのは確かです。「友達以上、恋人未満」あたりかな。




