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第二七五段 神のいたく鳴るおりに

 雷がひどく鳴っているときに、雷の陣が置かれることこそ、たいそう恐ろしいことだ。左右の大将、中少将などが、清涼殿の御格子のわきに控えている様子はたいそう趣深い。


 雷が鳴り果てたおりに、大将が、

「大殿の登りたる者ども、降りよ。」とおっしゃるであろう。


(雷が恐ろしいのは、今も昔も変わりないこと。天皇と清涼殿を雷から守るために、陣が置かれるのですね。雷とは、闘いようがありませんが、怖がって泣くわけにはいかず、みなまじめに控えていたことでしょう。たまには、落雷することもあるでしょうから、怖いお役目ですね。)

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