表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
434/479

第二七一段 成信中将は(その6)

 雨は、落ち着かない心もとない気持ちにさせるものと思っているからであろうか、ひと時降るのでも、たいそう憎らしく思う。


 高貴で素晴らしいことや、趣のある、尊くめでたいと思われることでも、雨が降るというかいもなく残念に思う。なんだと言って、濡れてしまって不平を言うのが、めでたいことがあろうか。


 実際に、交野(かたの)の少将(平安時代の古典文学に登場する伝説的な貴公子)や落窪の少将(落窪物語のおとこし落ち着かない心もとない気持ちにさせるものと思っているからであろうか、ひと時降るのでも、たいそう憎らしく思う。


 高貴で素晴らしいことや、趣のある、尊くめでたいと思われることでも、雨が降るというかいもなく残念に思う。なんだと言って、濡れてしまって不平を言うのが、めでたいことがあろうか。


 実際に、交野(かたの)の少将(平安時代の古典文学に登場する伝説的な貴公子)を非難した落窪の少将(落窪物語の貴公子・右近の少将(道頼))などは、雨の日に来て、足を洗っているのは憎らしい。汚いと思う。交野の方は、馬が少将を姫君のところに向かわせたのがおもしろい。それも、昨夜、一昨夜の夜の逢瀬があればこそ、おもしろいのだ。そうでなければ、雨の夜の何がおもしろいというのか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ