421/448
第二五九段 指貫は から 第二六一段 単衣は まで
第二五九段 指貫は
指貫は、紫の濃いもの、萌黄が「おかし」。
夏は、二藍がよい。夏虫の色(瑠璃色)をしたものも、涼しそうでよい。
第二六〇段 狩衣は
狩衣は、香染め(丁子の煮汁を用いて染められた香り立つ染物)薄いものが「おかし」。白いもの、ふくさの赤色、松の葉の色をしたものも、良い。青葉や、桜、柳も良い。また、楝(薄い紫色)、藤色も。男の着る狩衣は、何色の衣も「おかし」。
第二六一段 単衣は
単衣は、白いのがよい。正装の束帯姿で紅色のひとえ衵を、一時的に着ているのはよい。だが、やはり色が黄ばんでいる単衣などを着ているのは、とても不愉快だ。白絹を練った淡黄色も着ているが、やはり単衣は白こそよいのだ。




