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第二五六段 関白殿、二月十日のほどに(その24)

 長押(なげし)の上から東三条院詮子様の御桟敷(さじき)、高貴な方々の御桟敷などを見渡した。大変素晴らしい。


 道隆様はまず、詮子様の御桟敷に参上されて、しばらくしてから、こちらの定子様のところに来られる。

(臣下で最高の関白でいらっしゃる殿も、妹君で天皇の生母である詮子様、娘で天皇の后である定子様は、敬い仕えるべき相手である。)


 権大納言である定子様の同母兄の尹周様、権中納言である異母兄の道頼様、同母弟で三位の中将である隆家様は、近衛の陣屋近くに参上されたままで、矢を背負い、たいそうこの場にふさわしい趣のある様子でいらっしゃる。


 殿上人や、四位、五位の者たちは、たくさん連れ立って、御供に参上して控えて並んで座っている。

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