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第二五四段 うれしきもの(その4)
物合わせ(参加者を左右二組に分け、持ち寄った様々な品物の美しさや優劣、趣向を競い合う貴族たちの洗練された遊び)など、なんやかやに挑むことで、勝った時、どうしてうれしくないことがあろうか。
また、格別に自分こそはと思って知ったかぶりをする人を出し抜くことができたときは、相手が女であるよりも、男であった方がよけいにうれしい。相手の男が、この意趣返しを必ずしようとするであろうと、常日頃から気配りをさせられるのもおもしろいのに、まったく知らぬ顔をしてこちらを油断させて過ごしているのもおもしろい。
憎らしいと思っていた者がひどい目に合うのも、こんなことで喜ぶのは仏の教えに背き罪になるのではと思いながらも、うれしい。




