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第二五四段 うれしきもの(その2)
身分の高い方々がたくさんいらっしゃっているときに、昔あったことであれ、今お聞きになった世の中で言っていることであれ、話していらっしゃることを、私の方をご覧になりながらおっしゃったり、言い聞かせてくださるのは、とてもうれしい。
遠くにいる人についてはもちろんのこと、同じ都のうちにいる人でも、自分にとって大切であると思っている人が病気であると聞いて、どうしていらっしゃるかと不安に思って嘆いている折に、病気が快方に向かっていると消息が聞こえてくるのも、うれしい。
自分が恋しく思っている人が、人に褒められ、身分の高い人などが りっぱな人物だとお思いになり、そうおっしゃるのもうれしい。
何かの折に詠んだ歌や、または、ほかに人と文を交わした時の歌が、世の中の人に聞こえてほめられたり、『打聞』などに記されて褒められなどしたりすれば、まあ、私の身の上にはそのようなことが起きたことなないのだが、やはりうれしいことであろうよ。
(よく褒められているくせに。。。)
(うれしいことも、たくさんあります。まだまだ続きます。)




