381/454
第二五四段 うれしきもの(その1)
うれしいもの
まだ見ていない物語が、目の前にたくさんあること。また、ひとつ目を見て、とても心が惹かれて続きを読みたいと思っていた物語の、二つ目を見つけたとき。でも、読んでみて、予想より劣っていてがっかりすることもあるようだ。
人が破り捨てた文を見たときに、その文の続きを見つけるのは、うれしいものだ。(とてもいい文だと思うのに、なぜ捨てたのかしら。)
いったいどういう意味があるのだろうか、と、夢を見て恐ろしいことだと不安で胸がつぶれそうに思っているときに、夢解きをしてもらい、何でもないと夢合わせをされたときは、本当にほっとしてうれしいことだ。




