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第二三二段 ないがしろなる 第二三三段 ことばなめげ

第二三二段 ないがしろなるもの


 あるけれどないと同然のもの(無造作でだらしないもの)。


 身分の低い女官(にょうかん)たちが、髪を頭上に結いあげている様子。(髪は、長く垂らしてこそ美しいのに、邪魔になるからと言って結い上げているのは、見ていられない。)


 束帯の時に腰につける、唐絵のほどこしてある(かわ)は、表は美しく金や玉で飾ってあるが、裏側は、あるけれどないと同然のものだ。


 (ひじり)といわれる人の、ふるまい。(およそ聖らしからぬふるまいを見てしまい、がっかり。)



第二三三段 ことばなめげなるもの


 ことばが無礼に感じられるもの。


 「(かん)のべの祭り」で祭文をよむ人。(これは、遊戯化していて、ふざけた内容で、聞くに堪えない。)


 舟を()ぐものども。(普段から乗船客の身分など関係なく舟をこいでいるのだから、上品な言葉など使うわけない。)


 雷鳴の陣(雷が鳴った時集まってくる将官や官人のつくる陣)の舎人(とねり)。(雷との戦いのため集まった兵士なので、こちらも、上品な言葉など使うわけない。)

 

 



 

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