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木霊の成長記  作者: 火乃香


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6/9

5話

この物語には妖怪に対する自己解釈やオリジナル設定が含まれています。

オリジナルの妖怪が登場することもあります。

素人がただ思い付きで書いている物語なので最後まで温かい目で読んでいただければと思います。

※作者に教養がないためここで使っている外国語はAIで翻訳しています。

柚子(ゆず)樹霧之介(きりのすけ)は学校が休みの日に真生(まお)に会いに行こうと決めて平日の今日は普通に過ごす事になった。

妖ノ郷(あやかしのさと)の中を見回ったり、人間の町にいる妖怪たちに挨拶をしながら変わったことがないか聞いて回り、異常がない事を確認して最近見つけた山中の日当たりの良い場所で日光浴をする。

その後隠里(かくれざと)にある志乃(しの)の屋敷で動きのチェックをしようと思っていたら紐声環(ちゅうせいかん)黒根(くろね)から通話がかかってきた。

樹霧之介(きりのすけ)「どうしたんですか?」

黒根(くろね)「さっき(しずく)から連絡が来て例の森で狼を操る奴と交戦中なんだそうじゃ。」

樹霧之介(きりのすけ)「え!ディブク以外が出たんですか?」

黒根(くろね)「相手が狼ということで柚子(ゆず)も行くと言っておってな、わしらは先に向かう。」

樹霧之介(きりのすけ)「大丈夫なんですか?」

黒根(くろね)真琴(まこと)風見(かざみ)には連絡つかんだが、あっちには(しずく)の他にも(ほむら)茂蔵(もぞう)もいる。危なければ直ぐに撤退するつもりじゃ。」

樹霧之介(きりのすけ)「分かりました。僕もすぐに向かいます。」

黒根(くろね)「待っとるぞ。」

通話が切れると樹霧之介(きりのすけ)妖ノ郷(あやかしのさと)へ急ぐ。

そして妖ノ郷(あやかしのさと)から森へ行くと狼の唸り声が聞こえてその方向へと向かうと狼の群れと先に来ていた黒根(くろね)たちが向かい合っていた。

狼の群れの中には1人の男性がいて狼たちに指示を出している。

黒根(くろね)「やっと来たか。」

樹霧之介(きりのすけ)「どんな状況ですか?」

柚子(ゆず)「あの狼たち、操られているのか私の声は届かないの。」

黒根(くろね)「今は(ほむら)が炎で牽制してくれておるが、無闇に傷つけられんからの。お主がやつらを止めてくれ。」

樹霧之介(きりのすけ)「直接あいつを捕まえるのは駄目なんですか?」

黒根(くろね)「どうやって狼どもを操っているか分からんからの。周りから攻めた方が良い。」

樹霧之介(きりのすけ)「分かりました。」

柚子(ゆず)「私もお香で鎮めたいけど、風見(かざみ)がいないから撒くことができないの。ごめんね。」

樹霧之介(きりのすけ)「大丈夫です。母さんはもう戻って下さい。」

黒根(くろね)「わしは狼を2匹木の根で絡めただけで妖力切れじゃ。柚子(ゆず)と戻るからあとは頼んだぞ。」

樹霧之介(きりのすけ)「はい。」

黒根(くろね)柚子(ゆず)妖ノ郷(あやかしのさと)の入り口に向かい、樹霧之介(きりのすけ)(しずく)たちと合流する。

黒根(くろね)の言っていた通り(ほむら)が狼の足止めをし、茂蔵(もぞう)が足止めできなかった狼から(しずく)を守っていた。

樹霧之介(きりのすけ)「僕が狼たちを足止めします。」

(しずく)樹霧之介(きりのすけ)、良かった。ここ木々が多くて雨があまり当たらなくて、私の状態異常かけれないの。」

樹霧之介(きりのすけ)「なら先にこの木を退かした方が良いかもしれませんね。」

(しずく)「お願い。」

だが樹霧之介(きりのすけ)は森の木を動かして隙間を作ろうとするが少し葉が揺れるだけで動かない。

茂蔵(もぞう)「何してんだ?」

樹霧之介(きりのすけ)「前から感じていたんですがここの木、動かしにくいんです。ですが全く動かないなんて、、」

そんな時1匹の狼が(ほむら)の炎をすり抜けて樹霧之介(きりのすけ)に襲いかかって来たので樹霧之介(きりのすけ)は持っていた木の玉を棒に変えて受け止める。

そのまま木の棒を操り、狼の足に絡ませて行動不能にした。

樹霧之介(きりのすけ)「時間がかかるかもしれませんが1匹づつこうするしかないですね。」

(しずく)「役に立てないのがもどかしいわね。」

樹霧之介(きりのすけ)(しずく)は誰かが怪我した時に治療を頼みます。」

(しずく)「分かったわ。」

樹霧之介(きりのすけ)茂蔵(もぞう)、手伝ってください。」

茂蔵(もぞう)「おう。」

樹霧之介(きりのすけ)(ほむら)、狼を少しずつ通して下さい。」

(ほむら)「分かった。」

そうして樹霧之介(きりのすけ)が狼を1匹ずつ木を絡ませていると狼を操っているであろう男性が遠吠えをし、それを聞いた狼たちは解散して行った。

急に走って行く狼たちをぽかんと見ていたらあの男性もいつの間にかいなくなっており、迷うので森の中には行けない樹霧之介(きりのすけ)たちは大人しくなった狼を解放してから一度妖ノ郷(あやかしのさと)へ戻る事にした。

茂蔵(もぞう)「何だったんだ?」

(ほむら)「狼が動けなくなって不利だと思ったんじゃないか?」

樹霧之介(きりのすけ)「何故、出て来たんでしょうか?」

(しずく)「時々何か喋っていたけど、言葉が分からなかったのよね。」

樹霧之介(きりのすけ)「いきなり襲われたんですか?」

(しずく)「ええ。狼に囲まれて(ほむら)が牽制してくれたんだけど、その時はただの野生の狼だと思っていたの。」

茂蔵(もぞう)妖ノ郷(あやかしのさと)に戻ろうとした時に話しかけられてさ、それでそれが普通の狼じゃないって気づいたんだ。」

(ほむら)「本当、あの時何言ってたんだろうな。」

樹霧之介(きりのすけ)「次から12号にも同行してもらいましょう。」

(しずく)「そうね。」

話しながら妖ノ郷(あやかしのさと)の入り口近くに行くと柚子(ゆず)が座り込んでいるのを見つける。

樹霧之介(きりのすけ)「母さん、どうしたんですか!?」

樹霧之介(きりのすけ)が走り寄ると柚子(ゆず)樹霧之介(きりのすけ)の方を向く。

柚子(ゆず)樹霧之介(きりのすけ)黒根(くろね)が、、」

樹霧之介(きりのすけ)「父さんがどうしたんですか?」

柚子(ゆず)の様子で樹霧之介(きりのすけ)は嫌な予感が頭をよぎる。

柚子(ゆず)黒根(くろね)が連れ去られた。」

茂蔵(もぞう)「狼か?」

柚子(ゆず)「違う。女性だった。」

樹霧之介(きりのすけ)志乃(しの)さん、ディブクですか?」

柚子(ゆず)「それも違う。黒い外套を羽織った細い人の姿だったわ。黒根(くろね)の背後に突然現れて一緒に消えたの。」

それを聞いて樹霧之介(きりのすけ)は森の方へ走り出す。

柚子(ゆず)「待ちなさい!お願い、樹霧之介(きりのすけ)を止めて!」

それを聞いて茂蔵(もぞう)が虎に化けて樹霧之介(きりのすけ)に飛びかかり、押さえ込んだ。

茂蔵(もぞう)「気持ちは分かるが落ち着けよ。」

樹霧之介(きりのすけ)「ですが、志乃(しの)さんに続いて父さんまで、、」

柚子(ゆず)「だけど、森の中だと手が出せない。あなたまで失ったら、私はどうすればいいの?」

樹霧之介(きりのすけ)「それは、、」

(しずく)樹霧之介(きりのすけ)、あの森の術について言おうかどうか迷っていた事があるの。」

樹霧之介(きりのすけ)「何ですか?」

(しずく)「3年ほど前から少しずつ弱まっているの。」

(ほむら)「そうなのか?ならいつかは消えるのか?」

(しずく)「可能性はあるけど、理由も分からないし、また強まる可能性もあるから言うかどうか迷っていた。」

樹霧之介(きりのすけ)「、、どのくらい弱まっていますか?」

(しずく)「微々たるものよ。でも確実に減っていて、今は1番強い時より⅔くらいになってる。」

(ほむら)「ならあと6年で無くなるのか?」

(しずく)「そう簡単なものじゃないわ。たまに強くもなってるんだから。」

樹霧之介(きりのすけ)「この術、僕らみたいな存在が維持しているんですよね。父さんが攫われた事と関係あるんでしょうか?」

(しずく)「分からないけど、あるかもしれないわね。」

樹霧之介(きりのすけ)「それと茂蔵(もぞう)、もう行かないので降りてくれませんか?」

茂蔵(もぞう)「あ、ああ。止めるためとはいえ、悪かったな。」

樹霧之介(きりのすけ)「いえ、一度帰って作戦を立てましょう。」

茂蔵(もぞう)が退くと樹霧之介(きりのすけ)は立ち上がり服についた土を落として妖ノ郷(あやかしのさと)にある樹霧之介(きりのすけ)の家へと帰る。

樹霧之介(きりのすけ)の家では妖怪の依頼を解決した真琴(まこと)風見(かざみ)が待っていたので情報交換をして、今後の事を話し合った。

一方で黒根(くろね)が起きると周りは太い木の根で囲われた空間だった。

日の光は入らず、火のような灯りも無いが壁には見た事もない文字の様な物が書かれており、それが光っていて暗くはない。

所々根が垂れ、その間に草の様な物が下がっていたり壁に動物の皮や棚の様になっている場所には骨や瓶等が並んでいる。

黒根(くろね)は黒いローブを着た女性に掴まれた時に妖力を取られたせいで人の姿が中途半端になり、皮膚の大半が木の皮で覆われ、手足の先は木の枝や根になっていて立つ事も動くことすらできなかった。

何とかして妖力を回復する方法がないかと辺りを見渡していると、カラカラと乾いた音が響き、あの女性が入って来た。

???「O, obudził(あら、起)eś się.Mia(きたの。)łam nadzie(あなたに)ję, że zro(してほし)bisz dla m(い事があ)nie coś po(ったのだ)żytecznego(けどこん) ale wyglą(な搾りか)da na to, (すのよう)że masz ty(な力しか)lko taką r(ないな)esztkę mo(んて誤)cy.Rozcza(算だっ)rowujące.(たわ。)

黒根(くろね)「何を言っておるのか分からんわ。」

???「Nawet mówi(言葉も通じ)ć nie potr(ないのね)afisz.Trud(。まあい)no…co może(いわ、素) się przy(材として)dać jako (は役に立)materiał.(ちそう。)

女性は黒根(くろね)にとって意味が分からない言葉を呟きながら近づき、木の枝になっている場所に手をかけて折る。

黒根(くろね)「ぐっ。」

痛みで声を上げる黒根(くろね)を他所にその枝を机の方に持って行き、その枝で壁に書かれているのと同じような文字を空に書いてみたり、黒根(くろね)の木の皮を削り実験道具のような物に入れたりしている。

???「Ta moc ma (この力は、)nieco inną(私たちとは) naturę n(少し性質が)iż nasza.(違うわね。)

女性はぶつぶつ何かを呟きながら集中していたがしばらくして何処かへ行ってしまった。

黒根(くろね)「わしは、このまま実験材料として使われて終わるのか?いや、諦めるな。妖力さえ回復すれば良い。体さえ動けば、、」

黒根(くろね)がそう自分を鼓舞しているとさっきよりも小さくカラカラと音がして誰かが入って来た。

???「黒丸(くろまる)。」

黒根(くろね)「お主、志乃(しの)か?」

静かに入って来たのはディブクに体を取られたはずの志乃(しの)だった。

志乃(しの)?「ああ、妖力を分けるからここから出るぞ。」

志乃(しの)黒根(くろね)から生えている枝に触りしばらくするとそれは手に変わっていく。

他の部分も木から人の姿になり黒根(くろね)は動けるようになる。

その間、黒根(くろね)はずっと志乃(しの)の事を観察していた。

志乃(しの)の姿は前に森で出会った時と同じで、厚手のシャツに革のコート、ワークパンツと革のブーツを着けて髪を高い場所で結び、腰には片手斧を装備している。

志乃(しの)?「そんなに見なくてもいいだろ。違和感はあるだろうが、今はこの服しか無いんだ。」

黒根(くろね)「、、すまんな。」

志乃(しの)?「動けるか?」

黒根(くろね)「あ、ああ、それでここは何処なんじゃ?」

志乃(しの)?「ヴィエジマの拠点だ。」

黒根(くろね)「ヴィ、、?そいつは名前か?」

志乃(しの)?「魔女という意味だ。あいつは森の魔女でこの森の古株なんだ。」

黒根(くろね)「何故わしを連れて来たんじゃ?」

志乃(しの)?「、、ここの森はレーシィというやつが管理していて、あの感覚を鈍くする術もそいつのものなんだ。だが、そのレーシィが最近弱ってきている。ヴィエジマは人嫌いでその術が無くなる事を恐れていて、レーシィの代わりを探しているんだ。」

黒根(くろね)「そのレーシィとやらはわしらと似た存在なんじゃな。」

志乃(しの)?「まあ、レーシィは森の精霊で、お前らは木の精霊だけど、木を操るのは同じだな。」

黒根(くろね)「もしかしてこの森の木が操りにくいのはそやつのせいか。」

志乃(しの)?「だと思う。」

黒根(くろね)「それでここは森の中なんじゃな。どうやって出るんじゃ?」

志乃(しの)?「レーシィに認められたものと一緒に行動すれば良い。私もその1人だからついて来い。」

黒根(くろね)「お主がか?」

志乃(しの)?「、、正確にはディブクの方だが、私でも平気だろう。」

そんな時カラカラという音と共にドアが開いた。

志乃(しの)?「無駄話は後だ。隠れろ。」

黒根(くろね)は壁の木の根を操り隙間を作ってそこに隠れる。

部屋に入って来たのは黒根(くろね)を連れて来た女性、ヴィエジマだ。

ヴィエジマ「Ty.Gdzie p(お前。私が)odziałaś t(連れて来)ego, które(たあれを)go przypro(どこにや)wadziłam?(ったの?)

志乃(しの)?「Coś tu był(何かいたの)o?Kiedy pr(か?私が来)zyszedłem,(た時には誰) nie było (もいなか)tu nikogo.(ったが。)

ヴィエジマ「Nie udawaj(白々しい).Ukrywanie(わね。隠) czegokolw(すとあん)iek nie wy(たのため)jdzie ci (にならな)na dobre.(いわよ。)

志乃(しの)?「Tak czy in(どちらにし)aczej, nie(ろ、あれが) sądzę, że(レーシィの)by to mog(代わりにな)ło zastąp(るとは思)ić Leszy.(えない。)

ヴィエジマ「Mimo wszys(それでもあれ)tko to był(は私の貴重) mój cenny(な素材だっ) materiał.(たのよ。代)A ty… zami(わりにあん)erzasz go (たがなって)zastąpić?(くれるの?)

志乃(しの)?「Wolałbym(勘弁願) tego u(いたい)niknąć.(ね。)

ヴィエジマは頭に血が上り志乃(しの)しか見ていない。

その隙に志乃(しの)は後手に黒根(くろね)に合図を送ると黒根(くろね)はドアの方へ移動し開けるが、ドアに付いている骨が揺れてカラカラ音を立ててしまう。

ヴィエジマ「A więc ta(そこにい)m byłaś.(たのね。)

ヴィエジマがドアの方を振り向いた隙に志乃(しの)は斧の柄で殴って気絶させ、黒根(くろね)の後を追う。

一方、大きな枯れ木のようなヴィエジマの家を出た黒根(くろね)は前方に淡い光を放つ場所を見つけてその方へ進むと泉を見つけた。

泉の周りには淡く光る光の玉が浮いており、それは人の魂という事が分かる。

黒根(くろね)「何じゃここは。」

???「Kim je(あなた)steś?(は誰?)

声の聞こえた方向を見ると泉の縁に女性が座っている。

その女性は薄い衣のみを纏い、肌は青白く長い髪を垂らしている。

黒根(くろね)「何じゃ?お主は誰じゃ?」

???「Hmm…nie ro(うーん、言葉)zumiem tyc(が分からない)h słów Brz(わね。聞いた)mi to jak…(ところ日本語) japoński?(かしら?ディ)Może Dybuk(ブクなら分か) by to poj(るかもしれな)ął nigdy (いけどいつも)nie wiem,(どこにいる) gdzie si(か分からな)ę włóczy.(いのよね。)

黒根(くろね)「やはり言葉は通じんか、英語なら少し勉強したがそれとも少し違うんじゃよな。」

???「Powiedz… (ねえ、あなたは)jak tu w(どうやって入っ)szedłeś?(て来れたの?)

泉の女性はいつの間にか黒根(くろね)の側にやって来て見つめている。

黒根(くろね)「ハ、ハロー?」

言葉が分からず戸惑っている黒根(くろね)の後ろから志乃(しの)が追いつく。

志乃(しの)?「Rusałka on(ルサルカそ) jest tylk(いつはただ)o zagubio(の迷子なん)ny Odprow(だ私が送り)adzę go w(届けるから)ięc nie m(気にしない)artw się.(でくれ。)

黒根(くろね)志乃(しの)、こいつは誰じゃ?」

志乃(しの)?「こいつはルサルカ、水の精霊でこの泉に住んでいる。」

黒根(くろね)「この泉は何なんじゃ?」

志乃(しの)?「今は時間が無い。後ででも良いか?」

ヴィエジマ「Dybuku!Cz(ディブク!お)y ty w og(前、自分が何)óle rozum(をしている)iesz, co (か分かって)robisz?!(いるのか!)

ヴィエジマが顔を真っ赤にして追いついてきた。

志乃(しの)?「頑丈な奴だな。」

ルサルカ「Wiedźmo…(ヴィエジ) co się(マ、どう) stało?(したの?)

ヴィエジマ「On nie ty(こいつは)lko ukrad(私の素材)ł mój mat(を盗んだ)eriał, al(うえ、)e jeszcze(私に攻) mnie zaa(撃を加)takował.(えた。)

ルサルカ「Uspokój si(落ち着いて。)ę… Myślę, (あなたが残酷)że Dybuk t(なことをして)eż to prze(るからディ)żył, bo by(ブクも心を)łaś okrutn(痛めたんだ)a. Może ty(と思うわ。)m razem mo( 今回くら)głabyś mu (いは許して)wybaczyć?(あげれば?)

ヴィエジマ「On jest p(こいつは)otrzebny(この森を), żeby u(保つため)trzymać (に役に立)ten las.(つんだ。)

黒根(くろね)を指差すヴィエジマの前に志乃(しの)黒根(くろね)を隠す様に立ちふさがり、言い争いが始まる。

志乃(しの)?「Nie zastą(レーシィの代わりに)pi Leszy.(はならないだろ。)

ヴィエジマ「Ale mogę g(だがレー)o wykorzys(シィを回)tać, żeby (復させる)przywrócić(ためには) Leszy’eg(使える。)o. To, co(お前がし) robisz, (ているの)naraża te(はこの森)n las na (を危険に)niebezpie(さらす行)czeństwo.(為だ。)

志乃(しの)?「To tylk(ただの時)o gra n(間稼ぎ)a czas.(だろ。)

ヴィエジマ「Przed chwi(さっき枝)lą złamała(を折った)m mu gałąź(はずなの), a jednak(に、見た) nie widzę(ところ欠) żadnego u(損が無い)bytku.W pr(。お前)zeciwieńst(とは違)wie do cie(い、レ)bie, jako (ーシィ)istota roś(と同じ)linna — ta(植物系)k jak Lesz(のこい)y — on ma (つなら)pewien pot(可能性)encjał.Jeś(はある)li ci to n(。嫌な)ie odpowia(ら早く)da, to na(その体)ucz się w(の力を)reszcie k(使える)orzystać (ように)z mocy te(なるん)go ciała.(だな。)

ルサルカ「W takim ra(それならヴ)zie lepiej(ィエジマに) oddać go (返した方が)Wiedźmie. (いいわ。 )Ty też wie(あなたもレ)sz, że Le(ーシィがこ)szy jest (の泉と森に)czymś, be(無くてはな)z czego t(らないもの)en las i (だという)to źródło(事は分か) nie mogą(っている) istnieć.(はずよ。)

志乃(しの)?「Nawet tak(それでも)… nie poz(、こいつ)wolę ci (は使わせ)go użyć.(ない。)

説得はできないと悟った志乃(しの)黒根(くろね)の腕を掴み走り出した。

黒根(くろね)「おい、どうなったんじゃ?」

志乃(しの)?「説得が失敗した。早く離れないとヤバい事になる。」

その時泉の方からルサルカの大きな声が聞こえた。

それはただの叫び声というより泣き声のように聞こえる。

途端に木々が生い茂った森の中にも関わらず激しい雨が降り出し、黒根(くろね)志乃(しの)の視界を塞いで足を止める。

黒根(くろね)「これは何じゃ!?」

志乃(しの)?「ルサルカの術だ。これが止めばヴォルコラクの狼も来てしまう。隠れるぞ。」

黒根(くろね)「じゃが前が見えん。どこに行けばいいんじゃ。」

志乃(しの)?「とにかく、近くの木の影に、、」

志乃(しの)が近くの大きな木に近づくと影から赤い色の蛇が現れて隠れようとした志乃(しの)の邪魔をする。

志乃(しの)?「Smoku… dla(スモク、)czego ty (お前まで)też się p(何故出て)ojawiłeś?(きた。)

スモクに足止めされているうちに雨は止み、ルサルカとヴィエジマが追いついて来ていた。

遠くからは狼の遠吠えも聞こえる。

ルサルカ「To boli, (悲しいわデ)Dybuku… (ィブク、)naprawdę(本当に私) nas opu(たちを裏)szczasz?(切るの?)

スモク「Mówiliście(前に裏切), że zdraj(者がいる)ca jest pr(と言って)zed nami,(いただろ) prawda?M(。こいつ)oże to wł(なんじゃ)aśnie on.(ないか?)

志乃(しの)?「Nie! To n(違う!)ie ma z t(それと)ym nic ws(は関係)pólnego.(ない。)

黒根(くろね)「おい志乃(しの)。どうなっておるんじゃ。」

ヴィエジマ「Shino… ta(志乃だと)k powiedz(? お前)iałeś? Cz(、まさか)yżbyś odz(体を取り)yskał swo(返された)je ciało?(のか? )

スモク「Nieważne, (どちらに)co tam bre(しろ今の)dzi. To, c(行動は俺)o zrobił, (らへの裏)to zdrada (切りだ。)wobec nas.(捕まえよ) Łapmy go.(うぜ。)

志乃(しの)?「Czekaj(待て!私)! Ja…!(は、、)

言い訳しようとする志乃(しの)を無視してスモクは火を纏った尻尾を振り回して来たのでそれを黒根(くろね)を庇いながら避ける。

スモク「Opieraj si(抵抗して)ę, jeśli c(も良いぜ)hcesz.Będz(。その方)ie tylko c(が面白い)iekawiej.(からな。)

志乃(しの)?「Rozmowa(話し合) nie ma(いは無) sensu…(駄か。)とにかく逃げるぞ。黒丸(くろまる)、お前は隠れるのは得意だよな。」

志乃(しの)黒根(くろね)とスモクたちの間をすり抜けて走り出す。

黒根(くろね)「ここなら木も多いから簡単じゃが、お主はどうするんじゃ。」

志乃(しの)?「私はあいつらを引き付ける。静かになったら出てくれ。」

黒根(くろね)「出口も分からんのにどうしろと。」

その時、スモクの吐いた火の玉が迫り、それを体で受けようとする志乃(しの)

だが火の玉が当たる前に志乃(しの)の前に木の根が現れて火の玉を防ぎ、スモクたちの足元にも表れて足を止めた。

志乃(しの)?「妖力を分けたがまだ本調子じゃないだろ。無理はするな。」

妖力を使ったせいで黒根(くろね)の皮膚の一部が木の皮に変わっている。

黒根(くろね)「まだ動けるわい。お主がいなくなればここから出る事ができんくなる。そっちの方が危険じゃからの。」

志乃(しの)?「それならあいつの(じゅつ)を無効にする(すべ)があるからそれを教える。だが一つだけ約束してほしい。」

黒根(くろね)「なんじゃ?」

志乃(しの)?「この森にはもう来るな。他のやつにもそう言ってあの出口を閉じろ。」

黒根(くろね)「、、志乃(しの)が戻ればあいつらもそうするだろう。」

志乃(しの)?「私は、、もう、戻らない。」

黒根(くろね)「そうだとしても、あいつらに志乃(しの)の言葉で伝えてやることはできんのか?」

その時ガサッという音と共に茂みの中から狼が2人の前に現われた。

志乃(しの)?「その話は後だ。まずは靴を脱いで、、」

志乃(しの)が説明しようとすると狼の現れた茂みの奥の木の裏から大きな影が覗く。

それは白い髪と髭を足の方まで伸ばし、見える皮膚は木の皮のようにガサガサな大男だ。

志乃(しの)?「Leszy…(レーシィ、、)

黒根(くろね)「あいつがレーシィか。」

狼たちはレーシィが現れると怯えて散り散りに逃げていく。

志乃(しの)?「Leszy… to (レーシィ、)nie zdrada(これはお前) wobec ci(を裏切った)ebie.Dlat(わけじゃな)ego… pros(い。だから)zę, nie z(、、怒らな)łość się.(いでくれ。)

表情の見えないレーシィに志乃(しの)はそう訴えるが、レーシィは志乃(しの)を見るだけで何も言わずに森の奥へと引っ込んで行った。

黒根(くろね)「何しに出てきたんじゃ?」

志乃(しの)?「分からない。狼が怯えてたからてっきり怒っているのかと思ったんだが、違ったのか?」

黒根(くろね)「じゃが、今なら出れるんじゃないか?」

志乃(しの)?「あ、ああ。案内するからついて来てくれ。」

2人は急いでレーシィの術が届かない場所まで移動する。

志乃(しの)?「ここまで来ればあいつらも来ないし、お前1人でいいだろ。」

黒根(くろね)「お主は来んのか?さっきの奴らとわしのせいで喧嘩したんじゃろ?」

志乃(しの)?「、、別に、平気だから気にするな。」

黒根(くろね)「それで、あの泉は何なんじゃ?」

志乃(しの)?「レーシィはあの泉を守るためにこの森に術を掛けている。今言えるのはそれだけだ。」

黒根(くろね)「お主は何のためにここに残る?」

志乃(しの)?「私もこの森は大事なんだ。すまないな。」

黒根(くろね)「そうか、わしらをうっとおしいと言ってそっちを取るんじゃな。」

志乃(しの)?「それは、、」

黒根(くろね)「それはいい。じゃが最後に聞いても良いか?」

志乃(しの)?「答えれる事なら。」

黒根(くろね)篠原(しのはら)茶舗を知っておるか?」

志乃(しの)?「、、飴屋の方を言わない時点で気づいてるんだろ。」

黒根(くろね)「あそこの店主と何かあったんか?」

志乃(しの)?「あの茶屋は元々私の息子が盛り上げた商店から続いた場所なんだ。」

黒根(くろね)「ならあの店主は志乃(しの)の、、」

志乃(しの)?「何代目かは忘れたが子孫ではあるな。今更聞く事か?」

黒根(くろね)篠原(しのはら)の者にあったんじゃよ。」

志乃(しの)?「もしかして子孫がいるのか?」

黒根(くろね)「ああ、元気に小学校に通っとるぞ。」

志乃(しの)?「そうか。」

樹霧之介(きりのすけ)「父さん!!」

黒根(くろね)を探しに来た樹霧之介(きりのすけ)が2人を見つけて駆け寄って来た。

黒根(くろね)樹霧之介(きりのすけ)、心配かけたかの?」

樹霧之介(きりのすけ)「当たり前です!攫われたって聞いて、心配し無いわけないじゃないですか!それで、父さんを助けたって事はあなたは、志乃(しの)さん、、ですか?」

黒根(くろね)「いや、ディブクじゃよ。」

ディブク「なんだ、気づいていたのか。いつからだ?」

黒根(くろね)「どうせ柚子(ゆず)にでもわしの過去を聞いたんじゃろ。いつからか斧や鋸といった道具は使わんようになっておったわ。」

黒根(くろね)はディブクの腰に下がる斧を指差す。

ディブク「なら最初からか?何故私に付いて来た。」

黒根(くろね)「初めは疑っておった。それでもわしが逃げるには話を合わせた方が良いと思ってな。じゃが、あいつらと敵対するお主を見てたら信じてみようと思ったんじゃ。お主こそ何故わしを助けた。」

ディブク「この体の元の持ち主と記憶を共有したせいだろうな。お前がヴィエジマの拠点に運び込まれるのを見てこの辺がざわっとしたんだ。」

ディブクは胸を押さえてそう説明する。

樹霧之介(きりのすけ)「元の持ち主ですか。今回は父を助けてくれたので良いですがその体、志乃(しの)さんに返してもらいますからね。」

ディブク「そうは言っても本当にそいつはいないんだ。」

樹霧之介(きりのすけ)「奥にもですか?」

ディブク「最初は体を奪うために大量の記憶からこいつの弱点だけを見ていたが、今は深いところも見ている。だがいないんだ。こいつを元に戻したいのであればまずはこいつを見つけないと体を返す事すらできない。」

黒根(くろね)「それはこの森に入れさせないための方便ではないんじゃな?」

ディブク「本当だ。それにこの森は今は本当に危ないんだ。」

黒根(くろね)「レーシィとやらが弱っているのが原因かの?」

ディブク「ああ、そしてその原因はあの中の誰かが作っている。」

樹霧之介(きりのすけ)「仲間割れですか?」

ディブク「裏切り者がいるとヴィエジマが言っていた。理由は分からないがこの森か泉を狙っているんだろう。黒根(くろね)でもレーシィの回復に使えると言っていた。樹霧之介(きりのすけ)はレーシィの代わりになり得るだろうから見つかればその裏切り者は消しに来るだろう。」

黒根(くろね)「どちらにしろあいつらに樹霧之介(きりのすけ)の存在がバレれば連れ去られるじゃろ。」

ディブク「そうだな。お前と違って妖力があるから一度バレてしまえば妖ノ郷(あやかしのさと)にまで押し入る可能性だってある。」

黒根(くろね)「敵意あるものは入れんようになっておるぞ。」

ディブク「ヴィエジマはそういった術に詳しい、多少複雑でも時間があれば解けるだろう。」

樹霧之介(きりのすけ)「僕のせいであそこまで危険にさらされるんですか?」

黒根(くろね)志乃(しの)の魂を見つけるまでここには来ん方がいいじゃろうな。」

ディブク「すまない、それまでには解決させるから。」

樹霧之介(きりのすけ)「もしかして前襲って来たのは僕たちを遠ざけるためですか?」

ディブク「ああ、危ないからと来なくなれば良し、だがお前たちの目的を考えればそれは無い。けど警戒して戦力は増やしてくれただろ。」

樹霧之介(きりのすけ)「確かにそのおかげで狼が出た時(ほむら)たちが対応できました。」

黒根(くろね)「けど、(しずく)はここを見つけてからずっと調べておった。なんで今更出て来たんじゃ?」

ディブク「レーシィが弱まった理由がその(しずく)にあるかもしれないと話が出たんだ。初めは術に干渉できてないから違うと言っていたが、最近では少しでも可能性があるなら排除すべきという意見が強くて警告の為に攻撃を仕掛けた。」

樹霧之介(きりのすけ)「説明してくれれば良かったんじゃないですか?」

ディブク「仲間の体を奪った奴の話を聞いてくれるのか?」

樹霧之介(きりのすけ)「う、確かに、、」

ディブク「だけどあれは悪手だった。その時に木を操るものがいるとバレてな。誰かまでは分からなかったみたいで安心してたがまさかこんなに早く仕掛けるなんて思ってもいなかった。」

黒根(くろね)「狼が出た時じゃな、わしが狼を木の根で捕まえたから狙われたのか。」

樹霧之介(きりのすけ)「逆に僕は持って来た木の棒しか使わなかったから木自体を操るものとして見られなかったんでしょうか?」

黒根(くろね)「使わなくて良かったの。」

樹霧之介(きりのすけ)「あ、いえ、使わなかったと言うより使えなかったんです。最初(しずく)の雨を通す為に枝を動かそうとしたら何故か動かなくて、仕方なくあの戦法になりました。」

ディブク「木を動かせないならレーシィの仕業だろうが、何でそんな事、、」

黒根(くろね)「お主にも分からんか。」

ディブク「体の無い状態の時から助けてくれたが、正直考えている事はよく分からないんだ。」

黒根(くろね)「それで、お主は志乃(しの)に体を返す意思があるのか?」

ディブク「私の昔の仲間は皆既に他界していた。ここで世話になったから今の問題は解決したいと思ってはいるがそれ以外に未練は無いからな。」

樹霧之介(きりのすけ)「ここは信じます。ですが志乃(しの)さんの魂を見つけて来た時に逃げたりしたら力づくでいかせていただきますよ。」

ディブク「分かった。」

黒根(くろね)「そういや、樹霧之介(きりのすけ)1人か?他のものは来ておらんのか?」

樹霧之介(きりのすけ)「え?あ、えっと、、」

黒根(くろね)「心配かけた本人が言うのもあれじゃが何しとるんじゃ!わしらがここにいなければ森の奥に入るつもりだったんじゃなかろうな。お主志乃(しの)に影響されておるんじゃないのか?」

ディブク「私はもう戻る。誤解を解かないといけないからな。」

黒根(くろね)「今回の事、一応礼は言っておく。ありがとう。」

ディブク「まあ、お前が私の事志乃(しの)と呼んでくれたおかげでお前を助けたのは体を取り戻したこいつという事になっているかもしれない。記憶が無いフリで通すよ。」

そう言ってディブクは森の中へ消えて行った。

それを見送り、黒根(くろね)樹霧之介(きりのすけ)妖ノ郷(あやかしのさと)に帰るために入り口の方へ行くと、樹霧之介(きりのすけ)が消えた事に気づいた柚子(ゆず)が集めた仲間達と出会い、樹霧之介(きりのすけ)黒根(くろね)と共に説教を受ける。

その後に攫われた先であった事やディブクと話した事を共有し、志乃(しの)の魂を探すためしばらくはあの森には行かない事になった。

ここまで読んでいただいてありがとうございます。

次も読んでくれたら嬉しいです。

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