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13. レベルゼの魔道具

ʄ


五百六十年前。


レベルゼの迷宮から、帝国魔法使い達(わたしたち)は一つの魔道具すら持ち出せなかった。

だが生き残った五人は、迷宮に隠されている魔道具の数と名前だけは把握して帰還した。


迷宮の入り口でそこに隠した魔道具の一覧を挑戦者に示すのが、古代の魔法使いの流儀だったからだ。


元々「迷宮の創造」は、自分の力を誇りたい古代の強力な魔法使い達の間で流行した遊びのようなものだ。入り口で魔道具の一覧を開示するのは、彼らが共有していた「遊びの約束ごと」だった。


レベルゼの迷宮に隠されている魔道具は二十七個だ。


自分に呪いが掛かっていると分かった時にそれがただの「不死」ではなく「不老不死」の呪いだとすぐに気付けたのは、レベルゼの迷宮で魔道具の一覧を見ていたからだ。



リストの二十一番目に記されていた「不老不死の解呪の宝珠」。



迷宮の入り口で二十一番目のその項を見た時、「なぜこんな物が」と不思議に思った。


人間を不老不死にするなんて、途轍とてつもない魔法だ。

パウセだけがその魔法を成功させていたが、それすら図書館の中でしか維持出来ないものだ。

解除不能な不老不死の魔法のろいが掛けられている人間など、話に聞いたことすらなかった。その呪いを受けている者がそもそもいなければ無用の長物ちょうぶつである。


解呪の宝珠(それ)」がなんのために用意されていたのか理解したのは、迷宮から帰還してかなりの月日が経ってから。本当なら死んでいただろう重傷を負った体が、勝手に急速に回復した時だ。


薄れ始めていた意識と失いかけていた感覚が引き戻され、腹に開いた穴が塞がって行くのを見た時、その呪いは自分に掛けられていたのだとようやく気が付いた。


あの迷宮のどこかで知らない内に、わたしはレベルゼに呪われていたのだ。



五百六十年。自力での解呪を思い出せないくらいに何度も試みた。


でも叶わなかった。


百人に近い帝国魔法使いがなす術もなく命を落とした迷宮に再び挑むのは、簡単なことではない。だがおそらく、「解呪の宝珠」がなければこの呪いは解けない。


もう一度レベルゼの迷宮に挑み、「解呪の宝珠」を手に入れることはわたしの悲願だ。


宝珠以外の魔道具を欲しいと思ったことはない。

むしろ今の時代には強力過ぎるレベルゼの魔道具は、外に出してはいけないと思っている。



でも今一つだけ――――――――――――――「解呪の宝珠」以外にもう一つだけ、レベルゼの魔道具が欲しいと思う。




リストの七番目。




「人に若返りをもたらすからくり小箱」




ʄ


レベルゼの迷宮に挑むと告げると、リスタはわたしを止めた。


今の今まで若返りの魔道具の話をしたことがなかったのだ。


帝国魔法使いをほぼ全滅させたレベルゼの迷宮が、簡単に挑める場所ではないのだとそれで分からないリスタではなかった。


読んで下さっている方、今日たまたま読んで下さった方、本当にありがとうございます!


多忙のためも、しかしたら来週はお休みするかもしれません……(><;)スミマセン。


よろしければ下の☆☆☆☆☆を押して頂いたり、ブックマークやリアクションして頂けると物凄く嬉しいです!

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