勇者の一人語り
僕の名前は、ラース。ラース・シェイクス。歳は12歳。勇者の末裔で今世紀の勇者だ。そして、転生者でもある。僕の元の名前は、宮本正樹、高校生だった。普通に死んだ。
今、僕は戦場に駆り出されている。
「敵」
この喋る剣は勇者の剣。〈エクスカリバー〉
「カリバー、また敵は逃げるだろう。」
ここ最近、魔族が僕を見たら逃げるようになった。それも全てなにかの作戦か?
「いや、一人でなにかが来ている。」
一人?敵だろうか?
そう思い僕は剣を両手に持ち替えた。
「勇者」
その暗そうな声が背後からした。それは心臓をつぶすかのような圧だった。
「四天王、フェイス!」
そうカリバーが告げた。四天王、それは魔族の中の最高峰の四人が四天王。
僕はすぐに後ろに飛び、剣を構えた。
「僕を殺しに来たのか!?」
「争いに来たわけではない。これを」
渡されたのは、勇者様歓迎と書かれた手紙だった。しかし妙にデコられている。
「魔王様がお前を呼んでいる。」
そしてフェイスという四天王は闇に消えた。
「ラース、罠だ。」
「……わかっている。ただ――」その手紙に書かれていた文字はこの世界の共
通語。しかし、最後の名前だけ違う。この文字を僕は知っている。昔からたくさん使ってきた文字。それは漢字
「行こう。カリバー、魔王城に」




