魔族の最強になる。
ブラックな生活してたら、私は10歳になってた。そして人族との戦争の休戦は終わってしまった。
そしてこの日。
「――さすがです。魔王様」
「やった!」
とうとう四天王の一人、ガシラに勝った。さらに、猛毒も呪いも無効化できる。いわゆる《状態異常無効化》を取得した。
「では次の修行にいけますね。」
こ、これは……「我は四天王、最弱…」的なやつ!?これよりも強い人がたくさんなんて。
「我は四天王のなかで最強です。魔王様は、全ての魔族に勝てます。」
「――え?」
魔界最強よりも強くなってしまった?
「次は…」
私があっけにとられていたときだった。
「魔王様〜!アタシが教えますね〜♥」
闇から突然、現れたのは四天王のだった。
「確か、四天王のサキ?」
「正解〜♥、覚えていてくれたんですか〜?」
その姿は黒髪にツインテール、悪魔のような羽と翼、そして紫に光る眼球。
そう、前世で見た〈サキュバス〉だった。
「何を教えてくれるの…?」
サキは戦場で、《死の指揮者》と言われていると聞く。どんなことを教えさせられるのか…。
「アタシは魔王様を男と寝られるようにします。」
「……へ?」
寝られるように。それはあんなことやこんなことをするっていうこと!?
前世ではそんなことやる暇がなかった。だから興味がないわけではないんだけど…
「拒否する。」
サキは手をクロスさせてバツを作った。
「勇者と寝るかもしれないので必要す〜♥」
「あ、顔が嫌なら、好みの顔に変えられますよ」
「そういうことではなくて、それはいいから交渉とかを教えてほしい。」
「え〜?簡単ですよ〜、ただ、《チャーム》服従、寝る。だけです。」
「チャーム以外の方法を教えてほしいの」
そんな話をしたらサキは折れた。
「わかりました〜、では寝るのは14歳からです〜。」
14歳になったら何が起きるのやら。
その日、ハルダとの勉強の時間で言われた。
「魔王様、もう魔王様は全教科満点です。」
まあ、5歳から勉強してたら頭は良くなる。
「次は魔法を教えます。」
魔法…魔法…前世ではありえない力。けどここでは当たり前。
「魔法の内容から、魔法とは使用者の魔力を使って火を出したりするものです。まあもう使っていたので知ってると思いますが。」
指の先に炎を出してみた。まあ、本読んで身につけたし。
「なので私が教えるのは大魔法です。」
「大魔法…?」
「何人かで協力して大きな魔法を作るんです。超一流になると一人でできるようになります。まあ見ていてください。」
力をためた。
「ゼウスよ、我れに力を与えよ。《サンダーシャワー》!」
何本もの雷が一点に鳴り響いた。
「これが大魔法です。私が支援するので使ってみて――」
そんなことしらん、試しに詠唱してみた。
「サンダーシャワー」
ハルダと同じ、いやそれ以上の赤い雷が降り注いだ。
「こ、これは……詠唱の短縮、そして先代魔王にも匹敵する魔力。本当に魔族を救ってくれそうですね。」
もしかして、『また俺、何かやっちゃいました?』展開?




