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もう貴方しか  作者: ゆき
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目が覚めた場所

目を覚ました場所はどこか薄暗い、地下のような場所だった。


「ここは…。」


自身の手にある違和感に気付く。


 ——ジャラジャラ——


「…嘘…、なに、手錠?足は…、!枷…、?」


 ——ガチャ——

「あ、起きた?おはよ〜!」

満面の笑みで話しかけてくる、光だ。


「痛いとこない?」

「どう?君の部屋と大差ないと思うんだ、同じ物用意したし…」


ハッとして、寝ているベッドを見る。

マットレス、枕、布団、ライトスタンドまでが同じ。

それだけじゃない、机や、ソファー、クローゼット

散らばったTシャツ、脱ぎっぱなしの靴下

ただ1つ…窓がない。


「……フフ、ねぇどう?再現できてる?」

「これとかさぁ、もう売ってなかったから手に入れるの大変だったんだよ〜?」


にこにこと、明るく、なんてことないことのように話す彼女が、とても不気味だった。


「なんで、…こんな…、てかこれ解いてよ!」


「それは無理だよ、だって逃げちゃうでしょ」


「逃げるなんて…これ痛いよ…、それに…、大学行かなきゃだしさ…、?ね、?」


「大学?勉強したいの?私が教えてあげるよ」

「痛い?それはごめんね、でも仕方ないの」

「あそうだ!お腹空いてるよね?シチューあるよ!」

「持ってきてあげるから待っててね」


 ——バタン——


 扉が閉まり、光の足音が遠ざかって行った。

 音的に多分ここは地下なのだろう。


「……どうしてこんな目に…、」

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