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もう貴方しか  作者: ゆき
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「ただの仲良しはもう終わり」

大学からの帰り道、いつもの帰路を辿る。

自宅に付き、鍵を開け中に入る。

すると…


「おかえり」


声が聞こえた。聞き慣れた声。

顔を上げる。そこには、大学の同期である結城光ゆいしろひかりがフライパンを片手に立っていた。


「なぜ」「どうして」「鍵は?」


矢継ぎ早に質問を投げる。怖い。ただただ純粋な恐怖が足元を這い上がってくる。


「どうしたのそんな怖い顔して。」

「ご飯は君の好きなシチューにしたよ」

「どうして固まってるの?」


光はにこにこと微笑みながらこちらを見つめてくる。

それがまた怖い。玄関を開けて外に飛び出そうと背を向けた瞬間。


「どこ行くの?ずぅっと、一緒に居ようね。」


背中から伝わる体温。後ろから抱き止められているのだと気付いた。


「な、何を言って——」


そこで意識は途切れた。

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