第二十三話 乱戦また乱戦
「随分楽しそうな事、してるじゃないの?私も仲間に入れなさいよ。」
そう言いながら、忽然と現れた、アダムスキー型円盤から出て来たのは、黒猫バステト神だった。次いで犬王のアヌビス、そして真田雪子、村田京子が地上に飛び降りて来たのだ。アヌビスは何だか、いつもと顔つきが違うような……?
二人と2匹は早速闘いに参戦した。バステトとアヌビスの、連携プレイから繰り出される、電光石火の剣技の早業。そして、京子が敵のカラダを凍りつかせ、雪子がその首を切り落として燃やすコンビネーション。どちらの二人組の闘いぶりも、鮮やかなモノだった。
悪魔たちは今度こそ、たちまち殲滅されてしまった。コレこそが、以降、彼等邪悪な者たちの間で、時空を超えて、脅威として囁かれる、"セーラー服と雪女"の連携攻撃だったのだ。(シリーズ全体のタイトルの伏線やっと回収)
「私たち、やっぱり相性がイイのかもね?」
雪子がそう言って、笑って見せた。
「さあ……どうだか?」
京子もそんな言葉を返しながら、満更でも無さそうだった。
「大丈夫?この時空のサン・ジェルマンさん。」
バステトが、ボロボロの方の伯爵に声を掛ける。
「おかげ様で、ギリギリ何とか……助かりましたよ。」
肩で息をしながら、答える彼だった。
「じゃあ、早速乗ってもらおうか?」
昭和のサン・ジェルマンに誘われるままに、彼は黒いビートルの助手席に収まった。
「……因みに、この世界には、悪魔の本拠地みたいなモノは、有るのかい?」
昭和の彼に尋ねられ、現場の彼が答える。
「それが……例の名護屋テレビ塔を、奴らに乗っ取られてしまったんだよ。」
「それはまた……残念だね。まあ、でも、少々惜しくても、ソレごと、神の杖で、ヤッてしまうしかないだろうね?」
「うん……残念だけど、そうしてくれたまえ。」
そこで早速、昭和の彼から、衛星軌道上の彼らに指示が出された。
するとただちに、神の杖の位置が修正され、アッと言う間に、巨大なオリハルコンの槍が、大気圏外から、地上のテレビ塔に向けて、発射されたのである。
既にテレビ塔以外は、瓦礫の山となり、辺りは荒廃していたが、神の杖がその現場に、とどめの一撃を加える事になった。例によって轟音と閃光の後、辺りはすっかり、何もない更地になってしまった。もちろん、そこに巣くっていた悪魔たちは完全に殲滅されたのだった。




