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紋章学と青銅の剣と取説 ④

――紋章学と青銅の剣と取説だよ


「……」


「こ、こらー!何かしゃべりたまえ」


「まぁまぁ、クンヘル小さな子を相手に大人げないですよ」


「うっ!うっうん。クンヘルお姉さんが、お手本を見せてしんぜよう」


「きゃぴ☆彡クンヘル先生の取説コーナーだよ」


「ただいま……て、何をやっているんだい?クンヘル」


「///」


「おかえりなさいませ。また、雰囲気がかわりましたね」


「……(クンカ、クンカ)でも落ち着く匂いがする」

イレアナは、レオナールの左腕にしがみつき、その体に顔を埋めて恍惚の表情を浮かべてくる。


「こらー!君は何てことしているのかね?」

クンヘルは、レオナールの右腕にしがみついてくる。柔らかくていい匂いがする。


「お二人とも、はしたないですよ。本日は、皆の名前の成り立ちから考えてみましょう」


「クンヘルは簡単だね。カンヘル竜をもとにしているのだよ。カンヘル竜は、4体いるんだ。彼らは世界に方角を作ったんだ。白虎、青龍、朱雀、玄武みたいなものかな。ちなみに、白のカンヘル竜は北だよ」


「……」(メモメモ)


「カンヘル竜は、天使と竜の混ざりものです。キリスト教世界では、竜は異教徒の神を貶めた姿であり、マヤの人にキリスト教を普及させるため現地の神と天使が融合したようですね」


「方位があって初めて空間認識できるからね。それが、クンヘルの能力のもとなんだね」

「見直したかね?君たち」


得意気に、胸を張る。

大きい……。


「イレアナ様は、ルーマニアの魔女ですね。その魔女は、常に物語のヒロインとなっており、主人公である英雄を助け、最後には結ばれます」


「……」(クンヘルに向かって、腰に手を当てムスーと鼻で息をする)


「ぐぬぬぅぅう」


「……ふっ……」


「ムキー!!お子ちゃまのくせに!」


【魔人化】

モデルスタイルのイレアナ登場。

ひしと僕へ寄り添う。


「あっ!ああ……あぎゃー!」


訳の分からない台詞とともに【魔人化】する。

反対側の腕にヒシと抱きつく。


「我が正妻……」


「くっ!私だって……」


いっ、痛いって!

ぐいぐい腕を引っ張っていたクンヘルとイレアナ。

次第に取っ組み合いへの変化する。


マジでかー


ひっそりと後退すると後ろから誰かが、抱きとめてくる。

全体的に柔らかい感触と、石鹸の様な良い香り。

深い息遣い


「わたくしを選ばれてもよろしいんですよ。妾でも構いませんが……」

その様子に気が付き二人が叫ぶ。(イレアナの叫び声をはじめてきいたよ)


「「おっ!大人の余裕ぅぅぅうぅぅ!!」」


正確にはホムンクルスなので、クンヘルよりは若いのだが。

そんなしょうもないやり取りが繰り広げられている中

不穏な影が……。


「ふふふ、私のモノ……」

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