第3話 王命による婚約
ミーナ6歳の春、王家から書状が届く。エルツ辺境伯は書状を読むと頭を抱える。
「ミーナとリチャード王子の王命による婚約とは話を内密に進めていたのがばれたのか」
「いいえ、ばれたのでは無くリチャード王子と言えば不出来で有名な話だから私達を後見人にして王太子に選ばれさせようと王妃が考えたんだと思うわよ」
「王都の貴族の間ではそんな話に成っていたのか」
「今の現状では嫌だけど王命に逆らう事は出来ませんね」
「ああ、内密の話ならともかく王命には逆らえないな」
「あの子にも話をしましょう」
家族が集まって話をする。
「私アルツ様と婚約出来ないの」
「ああ、彼方も国内を纏めている所だからな」
「アルツ様に連絡を入れた後に王命だから今の所は受けるしか無いな」
「リチャード王子の出来の悪さは今の段階でも有名だからミーナは勉強も両方の妃教育を頑張ってリチャード王子の欠片程しか無いプライドを粉砕して婚約破棄に持ち込みましょう」
そうして皇帝と皇太子に事情を綴った手紙を送り王命を受けると返事を送る。
その後領地が隣で友人の宰相と騎士団長に密かに連絡を取り情報を集める。
すると今の時点で王としての能力が無く辺境伯の後ろ楯が無ければ王に為るには不可能な程酷いと報告が集まる。
その為王妃が国王に詰め寄り今回の王命に至ったと判った。
そして夏になり避暑に皇帝一家が訪れた。
詳しく話し合いが行われ王子の馬鹿さ加減を突いて婚約破棄に持ち込む、其れが出来なければ王国を攻め滅ぼすと話が着いた。
その間アルツ皇太子とミーナの話し合いが行われた。
「婚約を結ぶのが遅れて王命に先を越されて悔しいよ」
「私も不本意な結果に悔しいけど婚約破棄に持ち込むから少し時間が掛かるけど待っててね」
「うん、僕も愛する君と結婚する為皇太子に就くための努力で気をまぎらわせて待ってるよ」
そうして避暑に来ている間二人は仲良く愛を育んだ。




