第2話 幼馴染み
バンガード帝国の侵攻から5年経った夏の日アルス王国は恐れていたバンガード帝国の再侵攻が無い事に安堵し平和を満喫していた。
その頃クルド辺境伯領には例年のごとくクルミナ皇帝が避暑に来ていたが今までとは違い皇太子のアルツを連れて来ていた。
そこにクルド辺境伯家の娘のミーナが挨拶にやって来た。
3歳のミーナが皇帝に挨拶をする。
「クルド辺境伯家エルツの娘ミーナで御座います、初めましてクルミナ皇帝様。
どうかよろしくお願いいたします」
そう言ってカテシーを行う。
それを受けてクルミナ皇帝が返事をする。
「初めましてミーナ令嬢、バンガード帝国の皇帝クルミナだ、これからは無礼講で結構で構わないぞ。そしてこれが俺の息子のアルツだ」
「バンガード帝国の皇太子アルツです、これからよろしく」
その後幼い二人は仲良くなりミーナ自慢の温室に二人で花を見に行く。
それを見送った親二人は何時もの様に話し出す。
「そろそろアルス王国など見限り我が国に来ないか」
「まだ見限る程じゃないのでそれは私の代では無理だよ」
「そうか、まあそれはそれで良いが二人が相性が良ければ婚約させないか」
「婚約か、二人の相性が良ければ考えて見よう」
その頃、子供たちは温室でお茶を飲んでいた。
「このお菓子美味しいね」
「うん、家の料理長自慢の一品だとかで私の一番のお気に入りなの」
仲良く話していると二人の母親がやって来る。
「二人とも仲良くやっているわね」
「これならあの話を先に進めて大丈夫な様ね」
「お母様、あの話って何ですか」
「二人を婚約者にするって話よ」
「お母様、婚約者って何ですか」
「二人が一緒にずっと仲良くする事よ」
「私達もう仲良しですよ」
「アルツ、貴方はどうなの」
「もう仲良しだしずっと仲良く出来ると思うよ」
「あらこれならあの話を前向きに検討しても大丈夫そうね」
「確かにこれなら様子を見ながらだけど前向きに検討しましょう」
そうして避暑がすむまで二人は仲良く遊んでいた。




