皆に見つめられ
「どこから話せば良いか……」
皆に見つめられて困った俺にノアタが助け舟を出してくれた。
「僕たちとはぐれた後から話してよ。」
霧に視界を遮られうろを見つけた所から話し出す。皆からの質問を受けながら帰ってきた所まで話し終えた。
「なんだそれ、嘘だろって思うな。峰司が居なければ。」
「う~ん不思議だね、あとこっちは雨降ってないよ。」
「えっ?あんなに凄い雨だったのに?」
「えっと、槐国はヒダッカさんの来る朝まで雨降ってたよ。静かな雨だったけど……」
「どう言うことだ?」
「まぁそこは良いよ。で、試練の泉に行くの?」
「ああ、良い依頼が有れば受けたい。」
「急ぐの?」
「そうだな、雪で森へ入れなくなる前になんとかしたいと思ってる。」
「峰司~帰るときは俺が一緒に着いていってやるよ。そんでこっちが暖かくなった頃に帰ってくるよ。」
「「僕も!!」」
ヒボラの言葉にノアタとロイまで声を揃えて一緒に行きたいと言う。
「はぁ……お前ら俺の話しちゃんと聞いてたか?最悪もう2度と帰ってこれなくなるかも知れないんだぞ?」
「う~ん。」
「でもさ、フローライトがいっぱい有った方が帰れる可能性高くない?全部が白くなっちゃうとは限らないんでしょう?」
「例えば行き来するのに回数制限が有るとしたらどうだ?ヒダッカの分で峰司も一緒に来れたと言うことは……同行人数が増えると回数も増えるんじゃないか?」
「どうかな……」
口々に可能性を話し出すがどれも正しいかは分からない。
「まぁまぁ、帰るときの話はまたその時にしたら?精霊の神殿で神官様に聞いて見るのも良いんじゃないか?」
父さんの意見以上に良い案も浮かばず今日はもう休む事にする。
ヒボラがこれから呑もうと言い出したが、ノアタに連れられて帰っていった。
峰司は自分より背の高いロイが年下だと分かり落ち込んでたな。
明日はギルドに行ってみるつもりだから、早く寝ようと解散した。
……ベッドに座りホッと息をついた。
なんかすごい疲れたな。
寝る前にやっておかなくちゃ。
父さんから渡された日記を書いてみる。
色々な事を経験しておいで、そして父さんと母さんへ教えておくれって。毎日じゃなくても良いとも言われた。
日記に何を書けば良いのか分からなかったけど……パイが美味しかった。とかも書いた方が良いかな……眠い……
すうぅ……すぅ……すぅ…………




