次はホウジの
次はホウジの系統を調べたいが魔力が練り上げられなくては始められない。
さて、どうしたものか。
「ホウジ、魔力が減ったなと感じるときは有るか?」
「う~ん?変なものが見えたあとかな?」
ちょっと嫌そうに言う。
「それだけだと、良くわからないな。今もやろうと思えば見えるのか?」
「やってみたことは無いけど……」
心配そうに父親が声をかけてくる。
「ヒダッカさん……あの峰司に危険は無いでしょうか?
そういうあとは熱を出して寝込んでしまうので……」
魔力が練り上がってない状態だと魔法は失敗する。
しかし魔法が発動すればどうなるか?
魔力の通り道を傷つける、あり得そうだ。
そう言う意味でも、魔力の練り上げは絶対に必要な技術だ。
だが危険と分かっているなら別の方法を探そう。
「ああ、無理にとは言わない。
魔力が多すぎて動かせないなら、減らせば動かしやすいかと思っただけだ。
浅知恵だったな、すまん。」
ホウジはなにか考えてから言った。
「……オレやってみるよ。」
ホウジの言葉を聞いて父親は眉根を寄せた。少し考えた後にこちらへ向いてやってみましょうと言うようにうなずく。
ホウジは俺と目を合わせた後、足を肩幅に開き肩の力を抜き息を吐く。軽く目を閉じてそのまま数分息を整える。
俺と父親はホウジに異変がないかと見つめる。
ホウジがやや顔を上げパッと目を見開く、なぜか目の色が茶色から金色に変わっている。
焦点の合わない目が中空をさ迷い直ぐに閉じてうずくまる。
慌ててホウジに駆け寄る。
「大丈夫か?」
目を閉じたまま肩で息をしている。
ゆっくりと目を開くといつもの茶色い目に戻っていた。
父親が肩を包むように後ろから支えた。
「出来た。視ようとしたら魔力が頭の後ろの方に集まってきた。」
「そうか、話は後で良いぞ。休め。」
草の上にあぐらをかき首をふった。
俺を見つめ話を続ける。
「大丈夫、魔力の集め方の感覚も掴めた。オレ続けたい。」
「そうか……やろう。」
ホウジの何かが変わった。
そう思わせる口ぶりだった。
俺は座ったままのホウジの手のひらに土を乗せる。
直ぐに塊が出来た。
塊をどかし木の葉を乗せる。
くるくると回りながら飛んでいってしまった。
土、木、風系統の3つ持ちだ。
「まさか……」
立ち上がったホウジを伴い水桶へと歩いていく。
手を近づけると渦を書いて回り出した。
そのままホウジは火の側に立つ。
「気をつけて。」
「大丈夫。」
ホウジは優しく手の平を火に向ける。
火の勢いが増した。
「全部持ちだと……」
「峰司……」
ホウジはスッキリとした面持ちで振り返った。
「オレどんな魔法を使えるかやってみたい。」
唖然とした俺たちにホウジはそう言って笑った。




