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バツイチ男✗異世界で都合良くコキ使われる  作者: からす
2章 王国内戦

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20/60

020_緑魔石

――翌朝――


ユーナと共にキャンプを出て近くの森に入って30分くらい。徐々に森が深くなり、茂る木々も太くなる。


入森してここに至るまでに、魔化狗の群れと魔化山猫に遭遇し、それぞれ問題なく撃退している。


あの程度の魔物には慣れたもので、特にユーナの力を借りずとも俺単体で対処できている。『月の雫』のメンバが今の俺を見たら驚くに違いない。が、ユーナの強化魔法ありきである所が大きい。


ホログラムを見る。


攻撃力、防御力共に299.9。

胡椒取引のお陰で金貨は腐るほど持ってるが、これ以上はステータスにチャージできなくなってしまった。出来なくなった理由は分からない。


定性評価は『めちゃくちゃ硬い』『めちゃくちゃ強い』。つまりステータス111.0のときから全く変わっていない。相変わらずテキトーだ。


が、身体の漲りと戦闘センスは当時より格段に上がっているように思える。きっと定性評価のレンジがあるのだろうが、どちらにせよあまり信用ならない。


先ほどの対魔犬での戦闘など、コンパウンドボウを使うまでもなく、剣鉈一振りで両断出来た。引っかかれても噛みつかれても全くダメージを受けないのだから、遠距離戦に拘る必要が無い。


魔化山猫は魔化狼と同じ脅威ランクだから敢えて冒険はしないが、それでもコンパウンドボウで一撃だった。相変わらずアンチマテリアルライフル並みの破壊力だが、ソニックブームが発生するときの音だけが煩くて仕方がない。

まぁこれも、ユーナの超強力なバフの賜物だ。


ステータスが上がっていくら身体能力が向上したとしても、武器の威力は変わらない。結局のところ、ユーナがいなければ攻撃面で俺は役に立たない。

まぁ、剣鉈のように自分の力を直接伝えることのできるインファイト武器を鍛錬するか、バフを掛ける魔法を習得するかすれば話は別なのだろうが、今のところその気はない。


(鍛錬するまとまった時間も、兵器が量産体制に移行すれば取れるかもな。)


そんな事をつらつらと考えながら歩みを進めていくと、気付けばまさに原生林、殆ど人の出入りが無い剥き出しの自然に囲まれている。


「なんか気味悪いな。」


「この辺りの森なんて、たいがいこんなもんよ。まぁ、これだけ歩いてあの程度の魔物なら、特に問題は無さそうね。」


ユーナがそう言い終えるかどうかのとき、悪臭――腐敗臭と何か甘ったるい香りが混じり合った刺激臭が鼻をつく。


「…何の臭いだ…?」


「あーこれは多分…」


ユーナがローブの袖で鼻を覆い、臭いのする方に向かっていく。

進むにつれ、臭いもキツくなる。


そうやって草木を掻き分けた先にそれはあった。


「やっぱり、絞殺蔓花ね。」


「こうさつづるばな?」


「見てみなさい。ある種の甘い香りで魔物や動物をおびき寄せ、近寄ってきた獲物に蔓を巻き付けて身動きを封じるのよ。蔓で絞め殺すと同時に、蔓から小さな棘を無数に刺して養分を奪うの。麻痺毒もあるから気をつけてね。」


足元に大きな毒々しい色の花が咲いている。その根からは無数に蔓が伸び、魔化狗が二匹と人間大の蜂のような虫型の魔物が巻き取られている。

悪臭の原因は花から漂う甘い香りと、巻き取られた魔物の腐乱死体だった。


頭が悪臭でくらくらし始める。


「魔化狗と…これは魔禍蜂ね、珍しい魔物だわ。」


言いつつ、魔物もろとも絞殺蔓花をユーナが魔法で焼却する。


「蜂の魔物がそんなに珍しいのか?」


「魔化狗や魔禍蜂に限らず、大抵の魔物はもともとただの動物よ。動物が瘴気を取り込んで、一定以上溜め込むと突然変異で魔物になるのよ。」


「そうなのか!? 魔物は魔物として産まれてくるんだと思ってたよ。」


「そういう魔物もいるわ。いるけどかなり希で、出来れば出会いたくない存在ね。」


「どうしてだ?」


「瘴気溜まりから自然発生する魔物の中の魔物、真魔だからよ。私でも太刀打ちできるかどうか、怪しいところだわ。」


「…そんな強力なのか…。それで、虫の魔物が稀というのは?」


「ああ、それはね、虫は瘴気に対する抵抗が強いから、虫から魔物化することは稀なのよ。」


「へぇ、そういうものなのか。」


「あんたね、少しは勉強なさい。でもまぁ、その点だけはこの世界の理に感謝ね。虫が魔物化するのが普通なら、考えただけで怖気が走るわ…。」


魔物化して巨大化したGを連想してしまい、背筋が寒くなる。


「…確かに。それは見た目のインパクトだけで負けそうだな…。」


と、目端に動く物を認める。

太い倒木が移動している…のではない。何か太くて長い生き物が這いずっている。


「なぁユーナ、あれは何だ?」


「ああ、あれは魔大蛇ね。危険な魔物よ、倒しちゃいましょう。」


魔大蛇が大きく鎌首をもたげる。ゆうに俺の身長の倍以上の高さになる。


(デカい蛇だな。フード部分に威嚇用の顔柄があったら、まんまアー◯ックじゃねぇか。)


「風刃!」


ユーナが杖を横薙ぎに払うと、見えない刃が高速で放たれる。


スパっという擬音語が聞こえそうなほど、見事な切れ味で魔大蛇が両断された。


首が落ち、胴体が崩れ落ちる。


「一撃とは…。まぁ、もう見慣れたがな。それで? こんな魔物が出るのは良くない兆しか?」


「この程度の魔物はこの辺りには普通にいるわよ。まぁ、ヴェルデの森みたいな人里に近い所に出没したら大騒ぎになるでしょうけどね。」

ユーナが涼しい顔で答える。


「そうか。であれば取り敢えず今のところ異変は無しだな。」


―◇―◇―◇―


暫く歩き回り、森の中で簡単な昼食を食べ、昼からの調査を開始する。


昼食はもちろんおにぎりだ。


昼以降の調査も午前中と大体同じだった。


魔化狗に魔化狼、魔化猫に魔化山猫、たまに魔大蛇や魔突猪、水辺には魔化蟹なんてのもいた。確かに人里に近い場所に出たら大変な魔物もいたが、この辺りでは普通だからどうということはないという。


さらに奥に歩みを進める。

すると、目の前に大きな崖が現れ、これ以上は進めなくなる。迂回すれば崖の上に行けるんだろうが、果たしてどうするか…。


「時間も時間だし、この辺りを崖沿いに少し見て回ったら帰りましょう。まぁ、もう何も無いと思うわ。」


そう言うユーナについていき、辺りをうろつく。特に変わったことは無く、そろそろ野営地に戻ろうという話になった。


踵を返して歩き始める。


そしてふと気付くと、辺りが暗くなっていた。


日没まではまだだいぶ時間があるはずだが…。


「しまったやられた。どうやら、囲まれたみたいね…。」


「…何にだ?」


「直に分かるわ。警戒しておいて。」


(「もう何も無いと思うわ」なんてフラグでしかねぇ。そういや元世界でも「今日はもう何も障害起きないだろう」って口にした日こそ、とんでもないシステム障害に見舞われたっけな…。)


暗闇が浮き上がるように、それは姿を現した。

1体だけではない。2体、3体…全部で4体。


「なんだこいつらは…!?」


「やっぱり。こいつらは正真正銘、瘴気溜まりから生まれた真魔よ。冒険者の間では魔幻霊と呼ばれているわ。」


体長約2m程の、黒いボロボロのゴミ袋のような物体が宙に浮いている。

上部にある二つの真っ赤に光る点――目、だと思っていいのだろうか――が、こちらを見ている。


それよりも目を引くのは、同じく宙に浮いた大鎌。ゴミ袋からは手も足も生えて無いが、ゴミ袋の動きに応じて大鎌も上下している。


そんな禍々しい存在4体に囲まれてしまっていた。


(死神かよ…!)


「惑わされないで! 本体は鎌のほうよ!!」


「どうすりゃいい!?」


「取り敢えず、鎌めがけて矢を撃ちなさい! 攻撃されたら避けるか受け止めて! 受け止めたとき、短刀で鎌を攻撃するのも有効よ!」


(くそ! 防御の仕方なんて知らねぇぞ。こうなったら…!)


バリスティックシールドを召喚する。


(弓矢で攻撃しつつ、向こうが攻撃態勢に入ったら弓矢を収納して、この盾を召喚して防御するしかねぇ…!)


とにかく今のうちに大鎌に向かってカーボン矢を撃ち続ける。

しかし、的が細くなかなか当たらず後ろに流れていくばかりだ。


その内の1体が大きく鎌を振り上げる。コンパウンドボウを収納し、バリスティックシールドを召喚して構える。


刹那、ガンッという音が耳元で弾け、衝撃が全身を伝播する。


見ると、バリスティックシールドを貫通して少し鎌が貫通している。正確に首元を狙ってくるあたり、本気で殺しにきている。


(しまった! この盾にはユーナの強化魔法が掛けられてない。このままだといずれ破られちまう…!)


鎌が悶える。どうやら盾から引っこ抜けないようだ。


(…そうか! だったら…)


剣鉈を召喚し、盾を横倒しにして鎌ごと地面に叩きつける。身動きが取れなくなった鎌に向かって剣鉈を振り下ろす。


ゥウウ…‼


低い唸り声が木霊する。見ると、2mほどあったゴミ袋が少し小さくなっている。


(そうか、そういうことかよ…!)


一心不乱に鎌に向かって剣鉈を振り下ろし続ける。それに比例してゴミ袋が小さくなっていく。


(とどめだ…!)


最後の一振りを振り下ろす。と、鎌が空中に霧散して消え失せた。見ると、ゴミ袋も消えている。


(やった…)


「油断しないで!」


ユーナが叫ぶ。


もう1体から振り出された鎌を寸でのところで躱すことができた。


(あっ…ぶねぇ…!)


ユーナの方を見ると、風刃で2体同時に鎌を攻撃して着実に弱らせているようだ。確かに、浮遊した鎌を攻撃するのに線で攻撃できる風刃は相性がいい。が、魔大蛇を一撃で葬った風刃を何発も当ててなお、まだ倒し切れてはいない。ユーナが攻撃を避けながら相手をしているゴミ袋2体は、だいたい50cmといったところか。


目の前の1体が再度鎌を振り上げた。

バリスティックシールドを構え、迎撃態勢をとる。


ガンッという音が耳元で弾け、再び衝撃が全身を伝播する。


(強いのは強いんだろうが、同じ戦法に嵌るなんて、頭は悪(わり)ぃみてぇだな…!)


先ほどと同じく、盾もろとも地面に組み伏せ、そのまま剣鉈で滅多打ちにする。

幾度目かの攻撃で、鎌が黒い霧となって消えた。


ユーナの方を見ると、あちらも2体を同時に倒し切ったようだ。


「やったか!?」


「ええ、終わったわ。」


さすがのユーナも肩を上下させている。


気付けば先ほどまでの暗闇が嘘のように、頭上には夕方前の青空が広がっていた。


今更ながらに死にかけたことに思い至り、腰が抜けてすとんと座り込んでしまう。


「危なかった。ありがとう。」


「いえ、いいのよ。魔幻霊相手にあんな立ち回りが出来るなんて、あんたもうダイヤモンドランク相当だと思うわよ。」


「やめてくれ。ユーナの強力な強化魔法があったればこそだよ。それで、あの魔幻霊が出たってことは、不味いのか?」


「そうね、まだ何とも言えないけど、この辺りなら出てきても不思議じゃないわね。調子に乗って奥まで来すぎちゃったってのもあるから。一応、ギルドに報告はしておくわ。」


「そうか、ならいいんだ。ていうか、あの魔幻霊は真魔の中ではどの程度の強さなんだ?」


「そうね、中の下くらいかな。」


「あれが中の下…。二度と遭遇したくないな。ちなみに、真魔の最上位は?」


「最上位は、もちろん真竜よ。」


(真竜。ドラゴンか。)


「真竜なんて、戦っても勝てそうにないな…。」


「真竜と戦うなんて発想自体が間違いよ。大陸の広範囲を氷漬けにし続けてる存在にどうやって立ち向かうっていうの?」


「何の話だ?」


「あんたね、もうちょっと常識を学んだほうがいいわよ。」

ユーナが呆れた口調で続ける。


「スピタス連邦の南部が氷漬けになってるのは、あそこに氷竜がいるからよ。この世界の常識じゃない。」


「マジか…。」


「ほら、呆けてないでさっさと帰るわよ。」


「だな…。」


ふぅっと、落ち着いて辺りを見回す。鬱蒼と茂った森に、行く手を阻む崖。その崖がキラリと光るのを目端に捉える。


立ち上がり、近寄ってみる。


「どうしたの?」


「いや、なんか光ったと思ってな。」


見ると、崖が何か所も抉れている。狙いを外した矢で抉れたのは分かるが、それにしてもこの煌めくものは何だ?


「なぁユーナ、これなんだと思う?」


「何? 何かあるの?」


ユーナが崖に近寄り、太陽の光を反射して煌めく何かを凝視する。

手で邪魔な土をどかし、広げる。


まじまじと目を凝らすユーナの目が見開かれ「ちょっとどいてて。」と言うやいなや、杖を崖に向けて突き出す。

そして「旋風!」と言い放つと、小型の竜巻が崖を覆い、収まったときには崖が広範囲に掘削されていた。


そこには、鉱石と思しき何かが太陽の光を反射して薄緑色にキラキラと輝いている。


「…これは、とんでもないことよ…。」


心なしか、ユーナの声が震えている。


「ユーナ、この鉱石はなんなんだ?」


「分からない? これが緑魔石よ。まさか、こんなところに鉱脈があるなんて…!」


「あの城壁都市に丸ごと防御結界を張るための石か? とても希少な??」


「そうよ。これはさっきの魔幻霊なんて比にならないくらい重要な情報だわ。まさか王国国内で採掘できるなんて誰も思ってない。一刻も早く報告すべき事態ね。」


(石油の油田を掘り当てたのと同じようなもんか。だったら、一大事だわな。)


―◇―◇―◇―


急いでキャンプに戻ってくる。


別に、報告の為に急いで帰ってきたわけではない。

魔幻霊退治や緑魔石で帰路につくのが遅くなってしまった為だ。さすがに、日が暮れた後に森の中をうろつくのは危険すぎる。


「無事に着いたな。」


「ええ、良かったわ。魔幻霊と戦う羽目になったと思ったら、緑魔石の鉱脈を発見して、忙しい1日だったわ。」


「主に最後の方がな。」


「それで、こんな1日の最後を彩る食事に期待していいのかしら?」

ユーナから期待を込めた目を向けられる。


「もちろんだ。今日は真魔の魔幻霊討伐と緑魔石の鉱脈発見という記念日だ。俺が腕によりを掛けた料理を作ってやろう。だが、絶対に他言無用だぞ?」


「当然よ! あ、でも、手伝いはするわよ?」


「そうか、であればこれを切ってくれ。」


長ネギ、白菜、焼き豆腐を召喚し、携帯皿に入れてユーナに渡す。


「ネギは等間隔で輪切りに、白菜は適当な大きさに切って、その白くて柔らかい塊は4等分にしておいてくれ。」


「この白い塊は…なんなの?」


「大豆の加工食品だ。」


「これが、大豆から…? ま、まぁいいわ。言われた通りに切っといてあげる。」


「助かる。」


そう言い、作業に取り掛かる。


1人用の土鍋を2つ召喚し、先ずはサクッと肉を焼く。焼いた肉を取り出し、そこに醤油、みりん、酒、砂糖、水を入れ、さらにそこに長ネギ、白菜、焼き豆腐、白滝、お麩を入れ、蓋をして火が通るのを待つ。


その間に飯盒でコメを炊くのも忘れない。


鍋に火が通ったら焚火から下ろし、味を見て醤油と砂糖で調整し、休ませる。


米が炊けたのを見計らい、焼いた肉を土鍋に入れてひと煮立ちさせたら完了だ。


ユーナに土鍋と飯盒、卵を差し出す。


「俺の故郷のご馳走、『すき焼き』だ。こうやって食う。」


携帯食器に生卵を割り、かき混ぜる。

そこにすき焼きの具を入れて絡ませ、炊き上がりの白米と共に食う。


「うん! 美味い!! ユーナも食ってくれ。」


ユーナが土鍋を開け、香りを嗅ぐ。


「すごくいい匂い…。でも、卵って生で食べられるの…?」


やはりというかなんというか、卵を生食することに抵抗があるようだ。


「大丈夫だ。いいから試してみろ。」


ユーナがコクリと頷き、卵を割ってかき混ぜる。

そこに肉と白菜を絡ませ、恐る恐る口に入れた。


途端に目が見開かれ、「美味しい…」と漏らす。


「どうだ美味いだろ。すき焼きは正義だ。」


「あんた…! こんな美味しいもの隠してたのね!!」


「隠してたんじゃない。作る機会が無かっただけだ。」


ユーナがバクバクとすき焼きにがっついている。


「そうかも知れないけど、こんな柔らかくて美味しいお肉、初めて食べたわよ…! それに味付けも最高。おコメに合う…! この白い柔らかいのも、この細い弾力があるのも、全部美味しいわ…!」


「気に入ってくれたようで何よりだ。」


「まったく。私が餌付けされてるみたいじゃない。」


「いいじゃないか、ほら、これも飲んでみてくれ。」


日本酒『紀◯ 純米大吟醸』を携帯コップに注いで差し出す。


「これは…何?」


「コメから醸造した、俺の故郷の酒だ。」


「おコメから…お酒?」

そう言ってユーナが一口含む。そして静かに杯を置き「こんな美味しいお酒が…おコメから…?」と呟く。


「そうだ。コメの可能性が広がっただろう。」


「そうね。あんたといると、驚かされてばっかりよ。」とうっとり微笑むユーナにドキリとしてしまう。


(うん、ダメだな。ダメかも知れない。)


すき焼きを食べて、日本酒で酒盛りする。そんなふうに二日目は更けていった。


―◇―◇―◇―


酒盛りも終わり、夜も更けてきたのでテントに戻る。


パジャマ代わりのスウェットに着替え寝袋に仰臥し、ホログラムを起動する。


――基盤歴639年10月02日――


(10/2か…。異世界に来て半年、随分と遠くまで来ちまったような気がするぜ。こっちで所帯を持っちまって、兵器開発なんてガラでもねぇことをやり始め、挙句にゃ真魔の討伐なんてな。)


この半年を振り返る。思えば色んなことがあった。

と、何か察するものがあり、ホログラムに金貨を近づける。


すると、ステータスが299.9から300.0に上昇した。


(なるほど、こりゃ非表示の経験値パラメータがあるな。魔幻霊を倒して経験値獲得からのステ300.0以上がアンロックってところか。つくづくゲームみてぇだ。ま、死んでリセットなんて出来ねぇだろうけどな。)


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