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輝星のグランギルド  作者: yuuberu
3章 学園生活編
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第4話 祭りの手伝い

突然ですが国名の変更をしました。

変更前:ネイチャリー国→変更後:ネイファル国

ひと通り食べ終わった僕たちは座ったまま休憩していた。さてこの後はどうするか…当初の目的は果たせたので暇になってしまった。と言っても長い時間をかけてここまで来たので、せっかくだからもう少し何かしたいところだ。僕はそんなに歩いたわけではないけど…


ぐうぅ……


アスト(…え?)


突然聞こえた音に僕は既視感を覚えながら音のほうを見た。


ユキト「腹減ったなぁ…」


僕はきょとんとしてユキトの方を見ていた。


シュート「えっ」


ライキ「……は?」


シュートとライキも同じことを思ったらしい。しかし、そんなユキトは真顔でこっちを見ていた。


ユキト「だって…まだ合計で3袋分しか食ってないぞ?」


アスト「十分じゃないかな!?」


シュート「確かにあと10袋は食べられますけどさすがにやめておいた方が…」


アスト「…ん?」


ライキ「だな、全然食い足りないが、あまり食いすぎると体に悪い」


アスト「……」


正直1袋分でもそこそこの量があった。僕はあともう1袋はギリギリ食べれるか怪しいぐらいなのに、3人の食欲が旺盛すぎる。そしてシュートとライキも少しずつユキトよりになってきている気がする…。そんなことを思っていると、ユキトのお腹が再び鳴った。


アスト「まだ鳴るの!?」


ユキト「俺の腹は正直だからな!」


アスト「そこ誇らしげにする!?」


ユキト「別に良いだろ?せっかくの休みだし、最後まで楽しまないとさ!ほら、一緒に買いに行こうぜ!シュートとライキも行くぞ!」


アスト「えっ…ちょっ…!?ま、また腕引っ張るんだからさ…もう…」


ライキ「……仕方ない、俺たちも行くか」


ユキトに少し強引に連れられ、もう一度露店へと向かう。そして、村の入り口近くを通った時だった。


シュート「あれ?」


ユキト「どうした?」


シュート「見てくださいあの人、すごい綺麗な金髪してますよ」


アスト(金髪?)


もしやと思いシュートが見ていた方向を見てみた。すると予想通り、先程の焼き菓子を買った露店で見たあの猫獣人の少年だった。


ユキト「あっ…あいつは…さっき焼き菓子で働いてたやつだ、こんなところで何してるんだ?」


彼は、村の入り口に立っていて、周りの大人の獣人たちと喋っている。


ライキ「何か困ってるみたいだな」


アスト「えっ?そうなの?」


ユキト「おう、何か果実がどうとか言ってるな」


ユキトの話を聞いて、シュートとライキは頷いていた。こう言う時の獣人の耳は本当に羨ましく感じる。


アスト(でも聴きたくないものまで聞こえたりしそうだなぁ…)


僕は今の耳で慣れているが、もし獣人のように耳が良くなったら、どっちの方が良いのか考えてしまった。


シュート「アストさん?どうしました?」


アスト「あっ…い、いや何でもないよ。それより、ちょっと話を聞きに行ってみない?もしかしたら力になれることがあるかも」


ライキ「俺はいいが…いいのか?せっかくギルドの依頼を休んでるんだ。体は大丈夫なのか?」


アスト「もちろん、それに困ってるなら助けてあげたいし、美味しい物ももらってるんだから何かこの村にとってお返ししたいんだ」


ユキト「へへっ、さすがだな、それでこそアストだ。でも無理はするなよ?さっきも言ったがまた倒れたりしたら心配するんだ」


アスト「わかってるよ、そこはちゃんと気を付けるよ」


ユキト「よし、じゃあ行ってみるか!」


ユキトの声に頷き、話している村人たちの方に向かった。


_____



鹿獣人「うーん…困ったな…」


アスト「あの…すみません」


僕が声を掛けると、あの猫獣人の少年が振り向いた。


猫獣人の少年「あっ!さっき焼き菓子を買いに来てくれた人たちじゃないっすか!」


ユキト「おう!さっきぶりだな!何か困ってそうだが…どうかしたのか?」


鹿獣人「あぁ…それが祭りで使う果実や果物が足りなくてね…」


シュート「えっ…でも確かに…こんなにたくさんの人がいたらすぐなくなっちゃいますよね…」


犬獣人「ははは、ありがたいことだけどね。だから今すぐにでも森と果樹園から材料を取りに行きたいんだけど…」


ライキ「何か問題でもあるんですか?」


鹿獣人「あぁ…先ほど村の人が取りに行ったんだが、モンスターに襲われて帰ってきたんだ。決して弱いわけではないんだが…」


猫獣人の少年「だから俺が行くって言ってるじゃないっすか!」


鹿獣人「だ、だけどねアトラくん…いくら君でも1人でいくのは…」


そんな感じで、目の前の少年と村の人が言い争っているようだ。どうやらあの金髪の猫獣人の少年はアトラと言うらしい。


アトラ「でも、ジルだってもう向かって行ったんすよね?」


犬獣人「あぁ…俺たちの話を振り切って1人で行ってしまったよ。ったく、あいつも困ったもんだ」


そう言って犬獣人は頭を抱えている。その口ぶりからどうやらジルという人はなかなか困った人のようだ。


アトラ「なら俺も行きたいっす!いいじゃないっすか!」


鹿獣人「そうは言っても…」


犬獣人「…だが、ジルのことも心配だ。俺たちは戦いが得意じゃないし…ほかの村のやつも祭りで手が空いないんだ。この件はアトラに任せるしかないんじゃないか?」


ユキト「あのアトラってやつ…強いのか?」


会話を聞いていたユキトが僕にささやいてきた。


アスト「そうかもね…大人たちよりも戦いが得意なんて…」


ユキト「意外と強いかもな、人は見かけによらないしさ」


僕の目線からはアトラくんはとても優しくて明るいイメージがある。だけど大人たちからは強さに定評があるようだ。


鹿獣人「うむむ…だがせめて誰か大人が…それかせめてギルドの人がいれば…」


その言葉をを聞いて僕たちはみんなで顔を見合わせて、うなずきあった。


ユキト「なら俺たちに協力させてくれないか?」


ユキトが言うと、村の人は驚いたようにこっちを向いた。


鹿獣人「えっ…君たちが?気持ちは嬉しいけど…君たちは子供みたいだし、そんな危険なことは…」


ユキト「俺たちこれでもギルドに入ってるんだぞ!星結の星座っていう…」


アトラ「えっ!?星結の星座!?星結の星座って言ったんすか!?」


ユキトがギルド名を言った瞬間、アトラくんが突然大きな声をだした。その声に驚き、ユキトが一瞬ひるんでいた。そしてアトラくんはものすごくキラキラした目でこちらを見ている。


ユキト「お、おぅ…そうだぜ」


アトラ「す、すごい…!!まさかこんなところで会えるなんて思わなかったっす!!」


鹿獣人「え、えぇと…アトラ知ってるのか?」


アトラ「知らないんすか!?最近噂になってる子供だけで組まれたギルドっすよ!!子供だけのギルドなのにギルド試験で成績を残して、しかも結果や実力も残しているっていう有名なギルドっすよ!!」


犬獣人「…あぁ!!ネイファル国で有名になったあのギルドか!俺も聞いたことあるぞ」


シュート「お、俺たちそんな有名なんすか…」


アスト、ライキ「口調がうつってる!?」


シュートは驚きすぎて動揺しているようだ。もちろん僕だって驚いている。まさかそんな有名になっているとは…。


ユキト「なんか嬉しいな!こんなに有名になるなんて頑張ったかいがあったぜ!」


鹿獣人「そ、そうなのか…なら…君たち、依頼としてお願いしてもいいか?」


アスト「もちろんです!!」


ユキト「任せてくれ!」


鹿獣人「あ、ありがとう!!とにかく、アトラくんと一緒に森に行ったら果実と果物を集めて欲しい。それと…モンスターと出会って危険を感じたら絶対に逃げるって約束してくれ」


シュート「分かりました!」


鹿獣人「もしわからないことがあったらアトラくんに聞いてくれ。それじゃあアトラくん、俺たちは仕込みがあるから、悪いがあとはお願いするね?」


アトラ「了解っす!!」


そう言って、村の人たちは準備のためにどこかに行ってしまった。


アトラ「それじゃあ改めてよろしくお願いするっす、皆さん!俺の名前はアトラ・シャルミア、気軽にアトラって呼んでほしいっす!!」


ユキト「よろしくなアトラ!それで俺たちは何から始めたら良いんだ?」


ユキトが聞くと、アトラは持っていたかごを見せてきた。


アトラ「今からこのかごを配るのでこれにたくさん果実と果物を入れてほしいっす。あと…もしかしたら戦闘をすることになるかもっすけど、その時は遠慮なく戦って欲しいっす!そしたら村のみんなも安心すると思うっすから。でもさっきも言われた通りもし危険を感じたら逃げてくださいっす」


アスト「分かった、気を付けるよ」


シュート「あ、でも確か森にジル…?さんがいるんですよね?その人は大丈夫なんですか?」


アトラ「あぁ~…ジルなら心配しなくても大丈夫っす。そいつ村の中でもすごく強いんすよ。もし森で見かけたら紹介するっす」


ユキト「そうなのか!どんな奴なのか楽しみだな。よし、そうと決まれば早速向かおうぜ!」


シュート「おぉ~!!」


アトラ「おぉ~っす!!」


アスト「はは…なんか賑やかになったね」


ライキ「だな…」


ノリノリで村を出た3人を、僕たちは後ろからついていく。




だけど、正直この時の僕の考えは甘かった。それは、ここ最近実力がつき、調子に乗っていたかもしれない。モンスターとの戦闘なんて大丈夫だと思っていた。そして、ここ最近危ないことがなかったから、判断力も鈍っていた。


_____


鹿獣人「あっ…そう言えば…彼らにモンスターの情報を言うのを忘れてたな…伝えておいた方が良かったか…?」


犬獣人「彼ら4人に加えてアトラくんとジルくんもいるんだ。あの2人は子供なのに俺たちとは比べものにならないほど強い。きっと大丈夫だ。そう言えば、襲ったモンスターはどんなやつなんだ?」


鹿獣人「あぁ…襲われたやつがいうには…」


「黒いモンスター…だったらしい」

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